小田急1000形は1988年に登場した通勤型車両です。車体は小田急としては初めてとなるステンレス鋼で製造されました。2015年現在4連19本、6連12本、8連1本、10連4本の計196両が在籍しています。このうち、6連6本はワイドドア車(1700番台)、4連3本(1059〜1061編成)は箱根登山鉄道カラーとなっています。また、6本の6連+4連(1061+1251編成〜1066+1256編成)と10連4本は千代田線直通対応でした。制御方式は小田急では初めてなるVVVFインバータ制御で、2600形での試用が反映されました。VVVFインバータは三菱電機製で、関東では貴重な初期型のものとなっています。2014年度よりワイドドア車を除く160両に対してVVVFインバーターの換装を含むリニューアル工事が実施されています。
ソフト更新車
小田急1000形デハ1106 狛江→喜多見
小田急1000形デハ1106 祖師ヶ谷大蔵→千歳船橋
小田急1000形デハ1204 五月台→栗平
小田急1000形デハ1204 小田急永山→小田急多摩センター
ソフト更新車の走行音です。前述の通り純電気ブレーキ化とともにソフトウェアの更新が実施され、このような重苦しい音になっています。同じく三菱電機製のVVVFインバータを採用し、純電気ブレーキ化を行なった新京成8800形と同じような音の変化がみられています。
ソフト更新前
小田急1000形デハ1431 千歳船橋→祖師ヶ谷大蔵
小田急1000形デハ1031 喜多見→成城学園前
小田急1000形デハ1431 小田急永山→小田急多摩センター
小田急1000形デハ1131 唐木田→小田急多摩センター
ソフト更新前の走行音です。その磁励音はいかにもVVVFインバータの初期型らしい、軽やかな音が小刻みに変調していくものでした。現在はこの1081編成含めて純電気ブレーキ化に伴うソフトウェア更新が完了しており、この走行音はもう聞くことはできなくなってしまいました。
小田急1000形デハ1431 海老名→座間
小田急1000形デハ1431 相武台前→小田急相模原
1081編成は1000形唯一の8両編成であるとともに、自動放送を試験的に搭載した編成でもあります。この自動放送は2000形より本格採用となりましたが、1081編成の自動放送だけアナウンスが日本語のみという特徴があります。
関連項目
【三菱電機 GTO-VVVF】 Update 2012.01.29 / Release 2012.01.29
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