KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2007.07.10

8日の浅草線は本当に大変だった。報道でも取り上げられていたが、早朝から夕方にかけて実に11時間も不通となったのである。原因は繰り返しアナウンスされていた送電トラブルと、車両トラブルの複合的なものだったようだが、これだけ長い時間不通になることは鉄道事業者にとって重大なトラブル、再発防止に努めてもらいたいものである。

さて、浅草線が不通ということで京急線側は品川で、京成線側は押上でそれぞれ折返し運転を実施、浅草線直通列車の行先がそれぞれ品川・押上になる程度で、大きな混乱はなかったようであるが、これは、(1)日曜日だったこと、(2)トラブルが始発列車の時間帯に発生し、早い段階で対策できたこと、この2点は不幸中の幸いだったように思う。これが平日だったことを考えると・・・・。ただし、折返し時に代走が相次いで発生したために、車両運用は崩壊していたが・・・。

8日の様子を大まかにまとめてみると以下のような感じであった。

  • 京急線の快特はA、SHともに品川で折返し。これに伴い、品川折り返しの普通車は3番線発着。快特と空港線系統列車のために折返し線の空きを確保するため。
  • 空港線系統は品川~羽田空港間で折返し運転。上り快特・急行は全て品川止まりで運転。もともと京急車の運用が少ない系統のため、京急車の代走が多発。
  • 押上線内のSH系統(青砥・高砂~京急久里浜・三崎口間の列車)は運休。
  • 京成線の上り快速西馬込・羽田空港行は押上行、押上線内各駅停車として運転。下りの快速も押上線内を各駅に停車して、青砥から快速運転していた。14時ごろから、下り快速は全区間快速運転となる。押上折返しの際に代走多発。
  • 北総系統の列車も押上折返しで運転。押上折返しの際に代走多発。
  • 高砂・青砥~西馬込系統の普通列車はほぼ運休(一部列車は押上折返しで運転していた)。

最新記事

2025.10.01

京成線 3050形と3000形の違いを探せ!

京成3050形と3000形の違いを探してみよう。2010年7月の成田スカイアクセス線の開業に合わせて導入された3050形。もとは同線を走るアクセス特急用の車両だったが、2019年度からの...

京成線 3050形と3000形の違いを探せ!

2025.09.25

国鉄型車両を訪ねて 28 - JR東日本EF81形牽引「安中貨物」

国鉄型車両を訪ねて。その28は、EF81形電気機関車が牽引していた「安中貨物」である。JR東日本の電気機関車が風前の灯となっている。同社においては工臨や配給輸送などの業務用列車がE493系や...

国鉄型車両を訪ねて 28 - JR東日本EF81形牽引「安中貨物」

2025.09.20

フランス国鉄 TGVに乗る 3 - TGV inOui編

2024年秋にフランスを訪れた際に、フランス国鉄の高速鉄道TGVに乗る機会があったので、雑感を記してみようと思う。その3はTGV inOui編。フランス国鉄TGV乗車記、いよいよ乗車編を記す...

フランス国鉄 TGVに乗る 3 - TGV inOui編

2025.09.15

北総9200形 「北総線沿線活性化トレイン」運転(2025年)

北総線沿線の魅力がぎゅっと詰まった電車。北総鉄道では、7月中旬より「北総線沿線活性化トレイン」の運転を行っている。同企画は、北総線沿線地域の更なる活性化を資することを目的に、北総と沿線自治体...

北総9200形 「北総線沿線活性化トレイン」運転(2025年)

2025.09.10

京成線 まだまだ頑張る3600形

1982年に営業運転を開始した3600形。2016年度より廃車が始まり、現在では3668編成と3688編成の2編成を残すのみとなっているが、3668編成は2025年8月に、3688編成は...

京成線 まだまだ頑張る3600形