2007.12.13
昨年の大改正から1年、新京成の千葉線乗り入れも開始から1年経過した。丁度いいので、出すタイミングを失っていた未公開の画像を中心に、試運転の様子を振り返ってみることにする。

試運転は大きく分けて三段階で行なわれた。まず、入線の確認、次に、津田沼の車庫における現車教習、最後にハンドル訓練である。11月11日の8801編成の初試運転から約1ヶ月間にわたり実施、スジは01Fから11Fまでの6つを確認している。以下にその概要を記す。
01F
11月11~13日の3日間のみに使用された試運転用のスジ。初日の11日が8801編成、12日が8514編成、13日が8502編成と、仕様が異なる3編成がそれぞれ用いられた。最初の1往復のみ、ちはら台まで運転されたことが特筆され、このことからも、各編成が支障の無いように千葉線内・(緊急時に千原線内)を走れるかどうかの確認であったと推察される。
03F・05F
14日から、8800形と8000形を1編成ずつ津田沼車庫に取り込んで、乗務員に対する教習が行なわれた。03Fと05Fは津田沼車庫に入線するためのスジで、千葉中央まで千葉線を1往復した後、津田沼の車庫へ入った。新京成車の津田沼車庫への入線は、直通運転の準備期間中ならではである。また、初めて同時に2編成が京成線内へ入ったことになる。
07F・09F
07Fと09Fは津田沼車庫からくぬぎ山への返却で使用された。と言っても、京成津田沼駅構内の入換のみ。車庫から出てきた新京成車は、2番線→谷津方の折返し線→3番線→千葉線幕張方→5番線という具合にスイッチバックを繰り返して新京成線へ帰った。
11F
車庫での教習の後、さらに11Fというスジを用いた試運転が実施されている。これには8800形が使用されていたため、8800形独特のツーハンドルに対応するハンドル訓練と思われる。千葉中央まで数往復運転されている。また、京成津田沼駅での折返しの間に、入換信号機を使って5番線~千葉線幕張方~5番線で車両の移動が行なわれているが、これも構内限定(?)の運転士に対するハンドル訓練のようであった。
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