KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2008.04.23

4月9日の記事で、「東の成田新高速・西の阪神なんば線」なんていうコメントをいただいたので、昨年秋に訪れた阪神西大阪線の様子をば。

阪神西大阪線は2009年春に難波延伸、そして近鉄との相互直通を予定しており、三宮から大阪ミナミの中心地・難波を経て奈良を結ぶ大動脈が形成される。路線名も「阪神なんば線」と改称することが決まっており、現在の西大阪線はまさに大激変の直前にある状態と言えよう。

N07152.jpg

阪神7861形-7961形 7863編成
2007.11.1/大 物

▲片扉の7861形-7961形 工事たけなわの尼崎~大物を行く
N07167.jpg

阪神7801形-7901形 7839編成
2007.11.1/出来島

▲残り1ユニットとなっている7801形-7901形 方向看板を用いる

さて、将来の大動脈も現在は阪神の一支線。大阪環状線の西九条まで繋がっているものの、西九条が大阪都心から離れているため、西大阪線はローカル色満点で、本線直通の列車も無く、4両編成の列車が行ったり来たりしているだけの路線となっている。大概の場合、支線ってのは古い車両が余生を過ごす場となることが多いが、ここも多分に漏れず、本線で活躍していた古い赤胴車が見られる。上の画像の7861形-7961形と7801形-7901形がそれ。第一線でまだまだ活躍する古参もいいが、こういったローカル線をのんびり走る古い車両も実に味わい深ひ。

当然ながらこれらの車両、なんば線が開通するとお役御免となってしまう。既に直通用の1000系の登場で、廃車が進行している最中。西大阪線で見られるのは7861形-7961形と7801形-7901形のそれぞれ1ユニットのみとなってしまった模様。ローカル色の濃い現在の西大阪線を記録したいならば、今がもう最後のチャンスと言えるところまで来てしまっている。

◆ ◆ ◆

余談ながら、この残った1ユニット同士の連結で4両を組成しているようで、両扉+片扉というなんとも濃い編成が見られる模様。西大阪線の記録ついでに撮影したいのではあるが、関東の人間にとってはなかなかハードルが高く・・・^^ゞ

  • 阪神
  • タグはありません

最新記事

2025.05.05

北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出

走り続けて30年。北総鉄道では、4月1日に同社が管理を行っている9100形がデビュー30周年を迎えたことを記念して、ヘッドマークの掲出を実施している。ヘッドマークを掲出しているのは9100形の...

北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出

2025.04.30

京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)

2024年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2024年度の駅別乗降人員をランキング形式で...

京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)

2025.04.26

京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施

表現するならば、「激震」。4月1日、京成グループでは傘下のバス事業会社の再編を実施した。京成電鉄の完全子会社となる京成電鉄バスホールディングスを持株会社として新たに設立。その上でグループ15社...

京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施

2025.04.20

北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)

今年も春がやってきた4月20日、臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。同日に北総鉄道がイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催するイベント「ほくそう春まつり」に合わせて運転される恒例の...

北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)

2025.04.15

京成グループ 車両の動き(2024年度)

京成グループにおける2024年度の車両の動きをまとめてみよう。2024年度の車両の動きの目玉は、やはり3100形以来6年ぶりの新型車両となる3200形が登場したことであろう。今年度は日本車両製の...

  • 京成
  • タグはありません
京成グループ 車両の動き(2024年度)