KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2008.11.30

今日取り上げる話題はやはりこれしかあるまい。・・・1964年の東海道新幹線開業当時から使用されていた元祖・新幹線こと0系が引退となった。末期は短編成化の上で山陽新幹線の「こだま」として細々と運転されていたが、44年間の運転に終止符を打った1)

N11178.jpg
▲博多駅に入線する0系「こだま」

個人的に0系と言えば、東海道新幹線の新大阪行とか広島行とかの「こだま」を思い出す。母親の実家の最寄が静岡の弱小駅・新富士だったもんで、利用するのが多かったのがこの「こだま」。私が小学生低学年かそこらの当時、私の家族では遠出するってのがほぼイコールで富士への帰省で、遠出する時のワクワク感を0系で味わったものだった。

そんな「こだま」もいつしか100系が担当するようになって、300系での運転も始まって久しいが、最近の移動はもっぱら在来線だから、一番乗った新幹線は? っつーとたぶん0系になると思う。しかしながら・・・「こだま」と言えば最近じゃ700系の「こだま」 なんてのも設定されているというのだから時代の流れを感じずにいられない。もはや隔世の感である。

N11190.jpg
▲「ひかりレールスター」の700系と並ぶ

そんな0系が引退するって言うんで、9月に九州に行ったついでに乗り納め。乗ったと言っても、博多南線博多~博多南間のお手軽コースなのだが、0系を存分に味わってきた。6両という短い編成になってしまったことや車内の座席が2+2列化しているなど私の知っている0系とは変わってしまっているところも随分あったが、青と白の塗装に丸いライト、団子っ鼻・・・、これらはまさしく0系である。いや~懐かしいッ!

▲青と白が新幹線の象徴
▲車内は随分と変わってしまった

0系の引退はいろいろな報道でも取り上げられ、最終日の運行どころか引退前からお祭り騒ぎの様相。0系という車両の存在の大きさを十分に示す現象だろう。今後、このような扱いを受ける車両はおそらく出てくるまい。44年間お疲れさんです。

  • 1)0系は11月30日で定期運用離脱、12月6・13・14日の臨時「ひかり」を以って完全引退予定。

最新記事

北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)

今年も春がやってきた。4月21日、北総鉄道が主催する「ほくそう春まつり」の開催に合わせて臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。昨年、八千代台始発として5年ぶりに運転された当列車だが、今年は...

北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)
千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版

当Webサイトでは、2023年3月の「千葉シーサイドバス路線図 2023年3月1日版」と題する記事にて千葉シーサイドバスの路線図を公開していたところであるが、約1年ぶりに改訂版を発行する。千葉...

千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版
京成グループ 車両の動き(2023年度)

京成グループにおける2023年度の車両の動きをまとめてみよう。まずは京成。ここ数年は列車無線のデジタル化に伴う予備車の存在や2度にわたる脱線事故の影響などでイレギュラーな車両の動きが続いていたが...

京成グループ 車両の動き(2023年度)
北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク

北総線開業45周年記念。北総鉄道では、3月上旬より7500形おいて「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。表題のとおり北総1期線(新鎌ヶ谷〜小室)の開業45周年を記念した...

北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク
タイ国鉄 フアランポーン駅の現在

クルンテープ・アピワット中央駅に続いて、かつての中央駅、フワランポーン駅も訪ねてみた。2023年1月にバンコクの中央駅の地位をクルンテープ・アピワット中央駅に譲ったフアランポーン駅。中央駅の移転...

タイ国鉄 フアランポーン駅の現在