KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2009.02.28

最近、京急車の代走快速が頻発しているようなので触れてみる。

N02554.jpg
▲快速代走の例、1500形の(飛)快速

羽田空港駅が開業した1998年11月のダイヤ改正で、京急車の京成本線成田方面への定期乗入れ運用が開始されるが、このとき以来、2002年10月改正ダイヤの土休日61Hの例外を除いて、京急車の成田方面乗入れ運用の充当車種は600形と決まっている。従って、運番末尾がHの運用に京急所属の車両が入るという点に着目すれば代走とは言い難いかもしれないが、ここで扱う代走とは京成線の快速に600形以外の車両が充当されることを指す。

結論から言うと、大幅なダイヤ乱れ時を除くと、代走が発生するのに必要な条件は次のようになる。

1.朝ラッシュ時に遅延が生じていること
遅延が発生すると、どこかで遅れを吸収しなければならない。そこで、遅れている列車を高砂で打ち切りとし、別の編成を使用して高砂より定時に出発させるという方法が実施される。よって、代走が発生するためには列車の遅延が必要になる。新学期の時期や雨の日は遅延が発生する傾向にあり、したがって代走も発生しやすい。

2.779Hに600形以外が充当されていること
1.の方法をとることにより、遅れてやってきた717Hは高砂で運転打ち切りとなるのだが、代走車として使用するのは京急車が望ましい(京急車以外で代走すると、再度車両交換する必要が生じるため)。そこで使用されるのが779H充当車になる。この79H、元々高砂止である上に、折り返し1078Hとなるまでの待機時間が長く、これが代走発生の条件に適している。17Hとなった79Hの穴を埋めるのは遅れてきた717Hで、遅れがあろうとも1078Hまでの待機時間で遅れを吸収できるからだ。

D00289.jpg
▲天気が悪いと代走が発生しやすい 新1000形の(飛)快速

なお、2007年12月のダイヤ修正で17Hが三崎口から直通してくるようになるが、それ以前も917Hと773H→1072H待機車両が交換されてしばしば代走が発生していた。しかしながら、717Hとなってからというもの、朝ラッシュの影響をもろに受けるようになり、代走の機会が増えてしまった。さらに、同修正で17Hは佐倉まで1往復がさらに追加され、2往復の運転となっていることも、京成線高砂以東で1500形・新1000形を見かける頻度を上げている要因になっている。遅延の発生も増加傾向にあり、1500形・新1000形の佐倉乗入れは珍しいものではなくなってきてしまっている。

関連記事

京急車の快速代走 6 - 「快特」表示の「快速」

京急の快速幕非装備車の快速充当時の対応として、前回は快速札を用いるという比較的ポピュラーな方法を取り上げたが、今回はレアな対応をご紹介。京急車には「快速」幕はなくとも「快特」幕は必ずあるわけで...

京急車の快速代走 6 - 「快特」表示の「快速」
京急車の快速代走 5 - 快速札

このシリーズでは今回より、京急車の京成線高砂以東の運転に必要な「快速」幕や「佐倉」幕の非装備車両が代走した場合の対応を取り上げてみる。対応その1は、"快速札"。快速の札を前面内側から貼り付ける...

京急車の快速代走 5 - 快速札
京急車の快速代走 4 - 快速幕・佐倉幕

前回の記事から少し間が開いてしまったが、京急車の快速代走のハナシのつづきをば。ここからは種別・方向幕の方向へ話題をシフトしたいと思う。京成線高砂以東に直通する京急所属車は、京成線内で使用する...

京急車の快速代走 4 - 快速幕・佐倉幕
京急車の快速代走 3 - 3600形の羽田空港行

このシリーズでは京急車の快速代走を追いかけているが、これに似た事例として3600形の羽田空港行を取り上げてみよう。前々回の記事において、朝ラッシュ時の遅延が大きくなると17Hと79Hが交換される...

京急車の快速代走 3 - 3600形の羽田空港行
京急車の快速代走 2 - ダイヤ乱れ時の対応

先月末の記事で京急車の快速代走の件について触れたが、簡単にシリーズ化してみる。第2回目はダイヤが乱れた場合である。数分から十数分の遅延であれば、前回の記事のように17Hと79Hを振替えれば済む...

京急車の快速代走 2 - ダイヤ乱れ時の対応

最新記事

まだまだ頑張る京成3500形更新車

まだまだ頑張る京成3500形更新車。京成では現在3100形の導入と、3600形と3400形の廃車が進められていることは車両の動きでもお伝えしているとおりである。そんな3600形や3400形を...

まだまだ頑張る京成3500形更新車
都営浅草線 5500形導入と5300形の置換え状況

増える5500形、減る5300形。東京都交通局では2017年度より浅草線に5500形を導入している。5500形は2018年6月の営業運転開始以降、順次導入が続けられ、現在は22編成が運用入り...

都営浅草線 5500形導入と5300形の置換え状況
京成線 終電繰上げと始発繰下げに伴うダイヤ変更

3月27日、京成線では新型コロナウイルス感染症の流行による深夜の鉄道利用の減少と、夜間の保守作業の時間確保を目的としたダイヤ変更を実施した。終電の繰上げと始発の繰下げが主な内容となっているが...

京成線 終電繰上げと始発繰下げに伴うダイヤ変更
京成グループ 車両の動き(2020年度)

年度末ということで、京成グループにおける2020年度の車両の動きをまとめてみよう。2020年度、京成電鉄は3100形8両編成2本を導入した。2本はいずれも成田スカイアクセス線仕様の3150番台で...

京成グループ 車両の動き(2020年度)
四直珍列車研究 113 - 平日 2361K

29年間、おつかれさま。平日2361Kレは、西馬込始発通勤特急京成佐倉行である。京成本線の下り終電として走る同列車だが、3月27日に実施される終電繰上げ・始発繰下げに伴うダイヤ変更により運転を...

四直珍列車研究 113 - 平日 2361K

京急代走