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エトセトラ

2009.05.15

9日に千葉貨物駅まで甲種輸送されたAE形だが、11日から14日にかけて、北総鉄道の印旛車両基地への陸送が実施された。

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▲国道16号を走るAE形
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▲車を運転してて、こんなんが横を走ってきたらビビるだろうな・・・

鉄道車両の陸送を見たのは初めてなのだが、何かこう、大名行列みたいに大々的な隊列を組んでやってくるのかと思いきや、フツーに道路の流れに合わせて走ってきたので、ちと拍子抜け。基本的には、車両本体を運ぶトレーラーの前に誘導車を1台、トレーラーの後に仮台車を積んだトラック1台の計3台が1組となっていた。んでもって、一般の道路交通に支障をきたさないよう、この1組を20分ぐらいの時間差でもって1日に2両ずつ輸送された。ちなみに、仮台車は甲種輸送で使用されたものだが、これをも印旛に運んで、いったい何をするんでしょ・・・。

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▲交差点を曲がるのも一苦労
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▲鉄道車両の大きさが分かる

続いて、国道464号鎌刈北交差点におけるシーン。一旦は拍子抜けした陸送模様だが、こういうシーンを目の当たりにすると、陸送ってやっぱり大変なもんである。印旛車両基地に入るため、ここ鎌刈北でUターンするのだが、誘導員数名が一般車をせき止めての大がかりな右折。たった1回交差点を曲がるだけでも一苦労である。しかしながら、特大物の輸送らしいシーンを見ることができた。

◆ ◆ ◆

無事に8両全部が印旛車両基地へと取り込まれたわけだが、今回、印旛への輸送となった背景には以下のことが挙げられるようである。

1.浅草線のトンネルが通れない
2.宗吾車両基地周辺の道路が狭隘

わざわざ印旛に陸送せんでも、いつも通り東急車輛から京急線・都営浅草線を経由して宗吾に搬入すればいいんでねーのってことになるが、ここで1.が障害となるため、千葉貨物駅から陸送となる。一部で、AE形はボルスタレス台車だから京急線を走れないといったハナシが出ているが、そんなことよりも、AE形の寸法が浅草線トンネルの車両限界を超えているからダメなのではと思われる。例えば、AE100形は1号線標準の18メートルより1メートルも長い19メートル(先頭はさらに長い19.5メートル)ながら車体を少し細く、そして車端を萎めて寸法を浅草線の車両限界内に収めている(このことでAE100形は浅草線経由で搬入された)が、同じく車体長が19メートルであろうAE形、前面に扉が付いていない時点で浅草線入線を考慮しておらず、従ってAE100形のような特殊な車体形状ではないはずで、仮に浅草線のトンネルに突っ込もうものなら、車体が詰まってトンネルから抜けなくなるのがオチである。

ならば、千葉貨物から宗吾に直接運べば・・・ということになるが、そこで2.である。宗吾車両基地に行かれたことのある方ならわかると思うが、宗吾車両基地に至る道はいずれも狭隘で、残念ながら陸送で鉄道車両を搬入することはできない状況となっている。(ただし、舞浜ネズミーなモノレールが宗吾で検査を行なうが、小型な車両ならば搬出入できる模様。)

よって、今のところ印旛に搬入するしか手が無いのだが、豊川を出てから8両全部が印旛に取り込まれるまでに既に5日も経過している。ここからさらに宗吾に運ぶわけで、実に実に手間のかかる車両搬入となっている。