2009.09.09
このシリーズでは今回より、京急車の京成線高砂以東の運転に必要な「快速」幕や「佐倉」幕の非装備車両が代走した場合の対応を取り上げてみる。対応その1は、"快速札"。

京急1500形 1619編成
2004.7.17/うすい

京急1000形 1283編成
2004.7.16/うすい〜佐倉
快速の札を前面内側から貼り付ける方法は、2006年12月改正以前の代走快速で多く見られた対応である。前回の記事で触れたように、600形以外「快速」の方向幕をほとんど持っていなかったためだ。この対応は種別幕の不備を補うものだったので、時間とともに快速幕の装備率が上がっていくと、いつの間にか快速札は過去のものになっていた。
京急車の快速代走の実績は17Hが圧倒的に多いのだが、不慮の事態でその他の運用についても代走が行なわれることがある。今回はその例をいくつか出してみる(というか、快速札を使用した17H代走の画像が無いので・・・^^;)1枚目の61H、2002年10月改正で登場した土休日1861H→2060Hは、600形以外の京急車も恒常的に高砂以東に直通する運用であったが、充当車は快速幕装備編成に限定していた。画像は強い地震による遅延の影響で快速幕非装備の1619編成が代走したときのもの(2004年7月17日)。2枚目の25H:1283編成は高輪台駅における不審物騒ぎの影響によって69Hから流れたもので、今のところ1000形の京成線高砂以東における最終営業列車である(2004年7月16日)。いずれも成田駅で用意されたと思われる快速の札を掲げて運転された。
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