2010.01.02
このシリーズで取り上げてきたのは珍列車と言えどもあくまで定期列車。今回はちと反則かもしれないが、本当に珍しい不定期回送の89Nである。まぁシリーズ30回記念ということで、たまにはこういう列車も取り上げてみよう。

北総7260形 7268編成
2008.11.3/佐倉〜大佐倉

北総9000形 9008編成
2009.5.6/実籾〜八千代台
- [平日/土休日]89N 回送
- 始発:印西牧の原---- → 終着:宗吾参道----
- ダイヤ:ー
- 備考:不定期列車
- [平日/土休日]89N 回送
- 始発:宗吾参道---- → 終着:印西牧の原----
- ダイヤ:ー
- 備考:不定期列車
89Nは印旛車両基地と宗吾車両基地間の車両の移動に使用される不定期の回送スジで、付随する英字が示すように北総車の運用である。数年に1度の全般検査・重要部検査や概ね1年に1度のクーラー清掃など、北総車が宗吾車両基地で整備を行なう必要があるときに、このスジを使用して宗吾車両基地に送り込まれる(印旛への返却も同様)。珍しいところでは、京成の北総へのリース車両の貸出または返却もこのスジを用いることがある。

北総7250形 7258編成
2006.3.30/志 津
89Nの最大の特徴としては、やはり北総車が京成本線を走るということであろう。船橋方面への定期運用を持たない北総車が、京成本線高砂以東を走るという珍しいシーンが展開される。また、高砂において進行方向が変わるのも特徴的。進行方向が変わる列車と言えば、京急のD特急1)がすぐに思い浮かぶが、都営浅草線を挟んでこちら側にも不定期ながら進行方向の変わる列車はあるのだ。
- 1)羽田空港~横浜方面の特急。京急蒲田で進行方向が変わる。
関連記事
四直珍列車研究 31 - 平日 841T
京急線内で完結する都営車の特急列車。以前の記事で金沢文庫出庫の特急新逗子行を取り上げたが、今回の記事で扱う841Tはその折返しとなる列車である。そもそも、都営車の特急自体の本数が少ないため...
四直珍列車研究 29 - 土休日 753
土休日の朝に1本のみ設定されている4両編成の宗吾参道行である。現行ダイヤにおいて4連は高砂・津田沼を中心に運用されており、それと京成の車両運用の総本山である宗吾へ車両を送るための列車となっている...
四直珍列車研究 28 - 平日 9A34
熱いものは熱いうちに食え! てなわけで、前回の記事に引き続きフルカラーLEDとなった京成3000形3002編成の話題をば。14日にフルカラーLEDとなって営業運転に入った3002編成、翌15日...
四直珍列車研究 27 - 平日 1051
青電がリバイバルカラーとして復活、そして赤電・ファイアーオレンジも復活ということで、今回は4連の珍列車を挙げてみる。平日の午前中に運転されている1051レである。京成のダイヤの特徴の1つとして...
四直珍列車研究 26 - 平日 9A33
この珍列車は、朝ラッシュの終わりかけに走る典型的な変り種である。2006年12月ダイヤ改正において、平日の夜間に上野発高砂行の快速が6本新設された。これらは青砥で押上線からの快特あるいは通勤特急...
最新記事
2025.05.05
北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出
走り続けて30年。北総鉄道では、4月1日に同社が管理を行っている9100形がデビュー30周年を迎えたことを記念して、ヘッドマークの掲出を実施している。ヘッドマークを掲出しているのは9100形の...
2025.04.30
京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)
2024年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2024年度の駅別乗降人員をランキング形式で...
2025.04.26
京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施
表現するならば、「激震」。4月1日、京成グループでは傘下のバス事業会社の再編を実施した。京成電鉄の完全子会社となる京成電鉄バスホールディングスを持株会社として新たに設立。その上でグループ15社...
- 京成バス
- タグはありません
2025.04.20
北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)
今年も春がやってきた4月20日、臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。同日に北総鉄道がイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催するイベント「ほくそう春まつり」に合わせて運転される恒例の...
2025.04.15
京成グループ 車両の動き(2024年度)
京成グループにおける2024年度の車両の動きをまとめてみよう。2024年度の車両の動きの目玉は、やはり3100形以来6年ぶりの新型車両となる3200形が登場したことであろう。今年度は日本車両製の...
- 京成
- タグはありません