2010.04.16
1本だけ行先の異なる朝の通勤特急。
- [平日]872K 通勤特急西馬込行
- 始発:成田空港825 → 終着:西馬込1013
- ダイヤ:2006.12.10改正
- 備考:押上から普通
2002年10月のダイヤ改正で朝ラッシュ時の運行体系が大幅に変更され、それまで「特急」と「急行」だったのが、「特急」とこのとき新設された「通勤特急」となった。この時、「特急」は西馬込行、「通勤特急」は上野行というように、種別によって行先が固定されていたのが特徴であった。そんな中、次の2004年10月改正で早くも例外が登場してしまう。「特急」西馬込行で運転されていた872Kが「通勤特急」に変更され、「通勤特急」西馬込行が登場したのである。平日に1本のみの珍列車が登場したわけである。
この872K、「通勤特急」となったことで鈍足になったのかと思いきや、そうではない。変更前の「特急」のときのダイヤが成田空港826発→西馬込1013着であり、現在のダイヤと比較すると空港発が1分しか違わない元々鈍足な「特急」なのであった。その原因は、成田4分・佐倉3分の長時間停車にあった。これらの長時間停車を解消して稼いだ時分を、公津の杜、宗吾参道などの元々通過していた駅の停車時分に充てることで、872Kを「通勤特急」とすることができた。
ならば、2002年10月の改正時から「通勤特急」でよかったのではと思うのだが、前述したように、2002年の時点ではダイヤを作成するにおいて、朝の西馬込行は「特急」に統一という意思が少なからずあったものと思われる。
- ツイート
- #
- 京成
- 珍列車
関連記事
四直珍列車研究 33 - 土休日 769K
言うなれば、孤高の存在。前回のダイヤ改正においても消滅してしまった珍列車を扱ったので、今回も改正直前なので、今度のダイヤ改正で消滅してしまう列車を取り上げてみる。土休日759Kは...
四直珍列車研究 31 - 平日 841T
京急線内で完結する都営車の特急列車。以前の記事で金沢文庫出庫の特急新逗子行を取り上げたが、今回の記事で扱う841Tはその折返しとなる列車である。そもそも、都営車の特急自体の本数が少ないため...
四直珍列車研究 30 - 不定期回送 89N
このシリーズで取り上げてきたのは珍列車と言えどもあくまで定期列車。今回はちと反則かもしれないが、本当に珍しい不定期回送の89Nである。まぁシリーズ30回記念ということで...
四直珍列車研究 29 - 土休日 753
土休日の朝に1本のみ設定されている4両編成の宗吾参道行である。現行ダイヤにおいて4連は高砂・津田沼を中心に運用されており、それと京成の車両運用の総本山である宗吾へ車両を送るための列車となっている...
四直珍列車研究 28 - 平日 9A34
熱いものは熱いうちに食え! てなわけで、前回の記事に引き続きフルカラーLEDとなった京成3000形3002編成の話題をば。14日にフルカラーLEDとなって営業運転に入った3002編成、翌15日...
最新記事
北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)
今年も春がやってきた。4月21日、北総鉄道が主催する「ほくそう春まつり」の開催に合わせて臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。昨年、京成本線の八千代台始発として5年ぶりに運転された当列車...
千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版
当Webサイトでは、2023年3月の「千葉シーサイドバス路線図 2023年3月1日版」と題する記事にて千葉シーサイドバスの路線図を公開していたところであるが、約1年ぶりに改訂版を発行する。千葉...
京成グループ 車両の動き(2023年度)
京成グループにおける2023年度の車両の動きをまとめてみよう。まずは京成。ここ数年は列車無線のデジタル化に伴う予備車の存在や2度にわたる脱線事故の影響などでイレギュラーな車両の動きが続いていたが...
北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク
北総線開業45周年記念。北総鉄道では、3月上旬より7500形おいて「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。表題のとおり北総1期線(新鎌ヶ谷〜小室)の開業45周年を記念した...
タイ国鉄 フアランポーン駅の現在
クルンテープ・アピワット中央駅に続いて、かつての中央駅、フワランポーン駅も訪ねてみた。2023年1月にバンコクの中央駅の地位をクルンテープ・アピワット中央駅に譲ったフアランポーン駅。中央駅の移転...