2010.04.19
昨年5月にAE1編成が印旛車両基地に陸送された時、私はAE形を宗吾車両基地へ陸送するのは不可能ではないのかという説を示したが、その根拠がまさに今回掲載する宗吾車両基地付近の狭隘道路だったわけである。今回はその狭隘路を行くAE形を取り上げる。車両基地到着直前に存在するまさに"最後の難関"というわけである。

京成AE形 AE8-8号車
2010.2.22/酒々井町下岩橋

京成AE形 AE8-8号車
2010.2.22/酒々井町下岩橋
宗吾車両基地へは国道51号側からアプローチするのだが、51号から車両基地に至るアプローチ道路には特大輸送泣かせの細かいカーブが点在。この道に入るや否や、これまで一般交通の流れに乗ってサクサク進んできたAE形の陸送も一気にスピードが落ち、誘導員を配置させて人の歩くほどの速さで進んでいく。
ちびっ子天国前の丁字路(画像1枚目)から車両基地まではますます狭くなり、幅員も1.5車線ほどしかない。AE形を支えるポールトレーラのステアリングを操作しながら慎重に進む。ちびっ子天国の看板を抜ける(画像2枚目)と、バックで基地内の搬入場所へと移動して、ようやくゴールの宗吾車両基地に到着である。

京成AE形AE8-1号車 京成AE形(初代)AE-61号車
2010.2.26/宗吾車両基地
陸送は1晩に2両ずつ実施される。一度に搬入できるのは1両だけなので、1両は直接搬入場所に据付けられるが、もう1両は車両基地の中で待機する。その際に車両基地で保存されている先代AE形の並びを見ることができた。先代に顔を見せてから、車両基地に搬入されるというわけである。
関連記事
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 6 - 搬入作業を見る
宗吾車両基地に到着したAE形だが、その日のうちに搬入作業が行なわれた。搬入作業は車体をクレーンによって吊り下げるなどの危険な作業が伴うため、夜が明けて空が明るくなってからの作業となっている...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 4 - 江戸橋一丁目の大右折
東急車輛からの陸送におけるハイライトと思われる、江戸橋一丁目交差点。泉岳寺付近より都営浅草線をトレースするように北上してきたAE形の陸送は、江戸橋一丁目交差点にて永代通りへと進路を変えるのだが...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 3 - @港区札の辻
「左手に見えますのは、東京タワーでございま~す。」 横浜市内ではランドマークタワーを背景に撮影してみたが、都内では札の辻交差点で東京タワーとAE形のコラボを狙ってみた。とは言え、時刻は草木も...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 2 - 蒲田踏切を行く
箱根駅伝ではお馴染み、京急空港線の京急蒲田(空)第1踏切。駅伝ランナーもここを通るが、AE形も通る。ただ、電車はとっくに終わっており、足止めの心配がほとんど無いことが、駅伝ランナーとは違う点だ...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 1 - みなとみらい21にて
先月26日の記事で少し触れたが、2月21日の深夜から26日の早朝にかけてAE形AE8編成(東急車輛製)の陸送+搬入が実施された。東急製の車両は昨年12月中旬より順次宗吾車両基地に運ばれており...
最新記事
2025.05.05
北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出
走り続けて30年。北総鉄道では、4月1日に同社が管理を行っている9100形がデビュー30周年を迎えたことを記念して、ヘッドマークの掲出を実施している。ヘッドマークを掲出しているのは9100形の...
2025.04.30
京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)
2024年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2024年度の駅別乗降人員をランキング形式で...
2025.04.26
京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施
表現するならば、「激震」。4月1日、京成グループでは傘下のバス事業会社の再編を実施した。京成電鉄の完全子会社となる京成電鉄バスホールディングスを持株会社として新たに設立。その上でグループ15社...
- 京成バス
- タグはありません
2025.04.20
北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)
今年も春がやってきた4月20日、臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。同日に北総鉄道がイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催するイベント「ほくそう春まつり」に合わせて運転される恒例の...
2025.04.15
京成グループ 車両の動き(2024年度)
京成グループにおける2024年度の車両の動きをまとめてみよう。2024年度の車両の動きの目玉は、やはり3100形以来6年ぶりの新型車両となる3200形が登場したことであろう。今年度は日本車両製の...
- 京成
- タグはありません