KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2010.05.31

長沼車庫で開催されたリバイバル1007編成の撮影会だが、合わせて同車庫に保存されているデワ1も展示された。

5月に開催される「静岡ホビーショー」に合わせての車庫公開や、8月の「静鉄電車まつり」にて展示されることの多いデワ1、いつかはこの目で拝見したいと思っていたのだが、スケジュールが合わずなかなか実現できずにいた。今回の撮影会はその名も「1007号撮影会」だったから、デワの出番は無いだろうと思っていただけに嬉しいサプライズ。しかも、今回はしっかりとパンタグラフを上昇させた状態での展示である。

D06138.jpg

静岡鉄道デワ1形 デワ1
2010.3.20/長沼車庫

▲長沼車庫で静態保存されているデワ1形デワ1
D06127.jpg

静岡鉄道1000系 1007編成・デワ1形 デワ1
2010.3.20/長沼車庫

▲リバイバルの1007編成とともに展示

このデワ1だが、かつては貨物輸送に使用されており、当時静鉄に在籍していた無蓋貨車を連ねて静岡名産のお茶などを清水港に運んでいたそうである。トップナンバーである"1"が付番されているが、これは後年に改番されたものであり、当時はデ10を名乗っていた。このデ10形は3両在籍(デ10〜デ12)していたとのことで、当時はデワ1と同じようなのが3両いたわけである。貨物輸送廃止後は、主に工事用に使用されていたというから、デ10→デワ1に改番したのは用途が変更されたこの頃だろう。

このデワ1、今でも自走可能らしいが、庫への出し入れは職員さんの手押しによって行なわれた。手押しによる鉄道車両の移動はAE形で見たばかり。

D06181.jpg

静岡鉄道デワ1形 デワ1
2010.3.20/長沼車庫

▲「せ〜の!」の掛け声とともに庫内に運ばれるデワ1

前述のとおり、デワ1は事あるごとに展示されことの多い車両だが、過去には「工事」看板の掲出や無蓋貨車ト1・2を繋げた状態での展示もあったようなので、折を見て車庫公開に再び訪れてみたい。いずれにせよ、今回は収穫多き撮影会であった。

最新記事

北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)

今年も春がやってきた。4月21日、北総鉄道が主催する「ほくそう春まつり」の開催に合わせて臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。昨年、八千代台始発として5年ぶりに運転された当列車だが、今年は...

北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)
千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版

当Webサイトでは、2023年3月の「千葉シーサイドバス路線図 2023年3月1日版」と題する記事にて千葉シーサイドバスの路線図を公開していたところであるが、約1年ぶりに改訂版を発行する。千葉...

千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版
京成グループ 車両の動き(2023年度)

京成グループにおける2023年度の車両の動きをまとめてみよう。まずは京成。ここ数年は列車無線のデジタル化に伴う予備車の存在や2度にわたる脱線事故の影響などでイレギュラーな車両の動きが続いていたが...

京成グループ 車両の動き(2023年度)
北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク

北総線開業45周年記念。北総鉄道では、3月上旬より7500形おいて「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。表題のとおり北総1期線(新鎌ヶ谷〜小室)の開業45周年を記念した...

北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク
タイ国鉄 フアランポーン駅の現在

クルンテープ・アピワット中央駅に続いて、かつての中央駅、フワランポーン駅も訪ねてみた。2023年1月にバンコクの中央駅の地位をクルンテープ・アピワット中央駅に譲ったフアランポーン駅。中央駅の移転...

タイ国鉄 フアランポーン駅の現在