KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2010.08.15

成田スカイアクセス線開業に伴う7月17日のダイヤ改正に合わせて、京成車の種別幕あるいはLEDのROMの交換が実施された。これについて簡単にまとめてみよう。

D06493.jpg

京成3600形 3668編成
2010.5.8/うすい〜佐倉

▲種別幕が色付きのものに交換され、前面の印象が変わった3668編成

今回の種別幕の交換は、1)「アクセス特急」の新設により「通勤特急」の種別色が変更されたこと、2)「快特」の正式名称が「快速特急」になったこと、3)京急線内で「急行」が「エアポート急行」に変更されたこと、が大きな要因となっている。以下に新種別幕のイメージを掲載する。

Z00002.gif

前述した要件を満たすように、「通勤特急」は水色に、「快特」は「快速特急」にそれぞれ変更されている。また、新たに「(飛)急行」が収録された。一方、7月のダイヤ改正で新設された「アクセス特急」と「(飛)アクセス特急」は収録が見送られた。これについては、そもそも種別幕のコマ数が足りないことや、幕式でかつ成田スカイアクセス線内の120km/h運転に対応した編成がいないためと思われる。

そして何より、冒頭の3668編成の写真を見ていただければ一目瞭然なのだが、前面用種別幕の意匠が大きく変わったのが今回の新種別幕の大きな特徴となっている。徐々に増えつつある3700形のフルカラーLED車に合わせたものとみられ、地の色が各種別の色となった。以前、3700形のLED化で見た目の印象が大きく変わったと書いたが、これが3700形以外の幕式で残存している編成にも波及してしまったことになる。

D07019.jpg

京成3600形 3648編成
2010.6.7/実籾〜八千代台

▲種別の正式名称変更に伴って種別幕も「快特」から「快速特急」に
P10877.jpg

京成3600形 行先表示「通勤特急佐 倉」(側面)
2010.5.15/**

▲種別の色が水色になった「通勤特急」

◆ ◆ ◆

D07306.jpg

京成3700形 3738編成
2010.7.1/新馬場

▲ROMが交換され、表示の彩度が上がったフルカラーLED車

3000形、3700形のLEDについてもROMの改修が実施された。LEDの編成については「アクセス特急」「(飛)アクセス特急」が追加されている。その他は内容は幕式の編成に準じており、こちらも「通勤特急」が水色に、「快特」が「快速特急」にそれぞれ変更となり、「(飛)急行」が新たに収録された。

P11673.jpg

京成3050形 行先表示「(飛)アクセス特急羽田空港」(側面)
2011.5.27/**

▲7月の改正で誕生した「(飛)アクセス特急」はぎゅうぎゅう詰め

LEDの種別表示についても、幕式ほどではないものの、意匠に変化が見られている。1つは英字の部分が小文字となったこと。従来は全て大文字で表記されていたが、こちらは逆に幕式に合わせる格好となった。もう1つは、フルカラーLEDについて全体的に彩度が上がったことである。3000形がフルカラーLEDに交換されたときに色が薄すぎるのではないかと嘆いたことがあったが、今回のROM交換によって種別の色がよりハッキリと表示されるようになった。また合わせて、文字の周り1ドット分を非点灯とすることで、地の色と文字が混同しないような配慮もなされている。

D07347.jpg

京成3700形 行先表示「快速東成田」(側面)
2010.7.2/**

▲ROM交換後は文字の周辺1ドット分が欠けているのが特徴
P10889.jpg

京成3000形 行先表示「快速特急成田空港」(側面)
2010.6.11/**

▲幕式と同様に「快特」は「快速特急」の表記に変更
D07154.jpg

京成3000形 行先表示「通勤特急上 野」(側面)
2010.6.17/**

▲幕式と同様に水色となった「通勤特急」

◆ ◆ ◆

種別幕およびROMの交換は、3500形未更新車を除く京成の全通勤型車両に及んでいる。新種別幕交換の第一号は現役最古参の3300形3304編成で、方向幕交換の要因となっている「通勤特急」「快速特急」「(飛)急行」を表示する機会のない3300形も交換の対象となってしまった。3300形が種別幕交換の対象となったということは、3編成の創業100周年リバイバル電車も新種別幕へ交換されたということでもある。せっかくリバイバルカラーとなったというのに、前面の印象が極端に変わってしまったことから、事実上のリバイバル電車終了となってしまった。非常に残念である。3500形未更新車が交換の対象にならなかったように、同じく4連しか在籍しない3300形も交換の対象から外してくれればよかったと思う。

なお、種別幕の交換によって「(飛)急行」の表示が可能となったが、5月16日のダイヤ改正では既報のとおり「エアポート急行」であっても「急行」表示で運転している。これは、同改正の時点で種別幕を交換した編成と交換していない編成が混在している中で、扱いを統一したものとみられる。京成車が「(飛)急行」を使用し始めたのは7月のダイヤ改正からであった。

また、3700形の1次車〜5次車の一部が7月のダイヤ改正に合わせる形でフルカラーLEDへの交換を実施しているが、フルカラーLEDへの交換と新ROMへの交換にタイムラグがあったため、短期間ながらフルカラーLEDのオレンジ通勤特急が見られている。

D07017.jpg

京成3700形 3738編成
2010.6.7/実籾〜八千代台

▲短命に終わったフルカラーLEDのオレンジ通勤特急

関連記事

京成3000形 行先表示LEDシミュレーター

JavaScriptというプログラミング言語の勉強を兼ねて、京成3000形の行先表示LEDを模したシミュレーターを作ってみましたよっ。京成車が表示可能な全ての種別行先を表示することが可能なので...

京成3000形 行先表示LEDシミュレーター
京成3500形 未更新車の種別幕交換

しかし何を今さらと思わんでもないが・・・。3500形未更新車の種別幕が交換された。種別幕の交換は6月25日から28日にかけて一気に行なわれ、在籍する4連4本が英字入りの種別幕となった。新しい...

京成3500形 未更新車の種別幕交換
京成線 2010年7月17日ダイヤ改正 2 - ダイヤ概要

京成電鉄では、7月17日に成田スカイアクセス線開業に伴うダイヤ改正を行なった。今回のダイヤ改正について、京成電鉄と直通各社のプレスリリースや京成時刻表Vol.25(7月17日ダイヤ改正号)を...

京成線 2010年7月17日ダイヤ改正 2 - ダイヤ概要
京成線 2010年7月17日ダイヤ改正 祝・成田スカイアクセス開業

ついに・・・この日がやってきた。成田スカイアクセス線の開業である。この記念すべき日をどのように迎えようかと思案したが、京成好きの端くれとしてここはやはり新生スカイライナーの1番列車である...

京成線 2010年7月17日ダイヤ改正 祝・成田スカイアクセス開業
京成AE形 幻の行先表示

ここのところ行なわれている東急車輛製の京成AE形の搬入の様子を見に宗吾車両基地に足を運んだところ、基地内で行先を表示していた車両がいたので撮ってみた。LEDであれば、表示の内容をある程度は変更...

京成AE形 幻の行先表示

最新記事

四直珍列車研究 118 - 土休日 1846b

ヤツは時刻表に2回現れる。土休日1846bレは、京成本線を走る珍列車である。この列車の面白さは時刻表に表れている。まずは京成時刻表を確認してみよう。時刻表で1846bレを探すと2本の列車が...

四直珍列車研究 118 - 土休日 1846b
京急大師線 干支ヘッドマークのない正月

京急大師線の少し寂しいお正月。1899年1月に開業した大師電気鉄道に始まり、現在も川崎大師への参拝の足として親しまれている京急大師線。2022年正月、そんな大師線に異変が生じている。毎年恒例の...

京急大師線 干支ヘッドマークのない正月
新京成電鉄 干支ヘッドマーク(2022年)

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新京成電鉄では、今年も毎年恒例の干支ヘッドマークの掲出を行った。今年で14年目となるヘッドマークの干支は「寅」。干支...

新京成電鉄 干支ヘッドマーク(2022年)
北総7800形7838編成 登場

北総7800形にまさかの4本目の編成が登場。12月中旬より北総7800形7838編成が登場している。同編成はこれまでの7800形と同じく京成3700形のリース車両で、車両番号の変更は次の通り...

北総7800形7838編成 登場
京成3050形3054編成・3055編成 京成カラーに変更

京成3050形3054編成と3055編成、京成カラーになる。12月上旬より京成3050形3054編成と3055編成がオレンジ色のアクセス線カラーから赤と青の京成カラーに変更され、運用に入っている...

京成3050形3054編成・3055編成 京成カラーに変更