2011.05.23
以前、「京成3050形 京成本線を走る」という記事を掲載したが、それとは逆の現象である。

京成3700形 3738編成
2011.5.18/立石〜青砥

京成3700形 3738編成
2011.5.19/四ツ木
3738編成が原因は不明ながら5月17日より3日間、通常は3050形が充当されるアクセス運用に入った。17日には震災臨時ダイヤにより一部に本線を走る列車があるものの3050形の運用とされている09K→A15→93と夕方〜夜間の73Kに充当、翌18日は07Kに、翌々19日は01K、といった具合に数日間にわたり代走状態が続いた。
3700形のSA運用代走は度々発生しているが、代走は6次車以降の編成で行なわれることが多く、今回のように1次車〜5次車の編成によるものは数例に留まっている。特に数日間続けての代走は初めてとなった。アクセス運用の代走の実績を見てみると、3000形>3700形(6次車以降)>3700形(1次車〜5次車)というヒエラルキーがあるように感じ、3700形(1次車〜5次車)に至っては何らかの問題があって代走を意図的に避けているのかもしれないとまで推測が及んでいたのだが、今回の代走によって3700形(1次車〜5次車)でもアクセス運用をしっかりこなせるということが証明され、前述のような推測は杞憂に終わったのであった。

京成3700形 3738編成
2011.5.19/東松戸
◆ ◆ ◆
ちなみに、この3738編成と入れ替わるようにして3053編成が17〜19日の3日間、一般の運用に入った。もしかしたら代走の原因は3053編成にあるのかもしれないが、いずれにせよ、東日本大震災が起きてからというものアクセス関連の運用がやや荒れ気味となっている。震災臨時ダイヤでは、前述のように3050形が本線の特急列車に定期的に充当される事態となっており、震災前ではおよそ予測できなかったようなことが現実となっている。
これは趣味者の非常に悪い癖なのだが、所定の編成が所定の運用外に入ろうならばやはり気になってしまうもの。ここ最近、3050形の動きやSA運用について気になってしまい、どうも落ち着かないわけである。そういう意味でも、1日でも早く震災前の日常に戻ってほしいと願うものである。
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