KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2011.08.23

国鉄型車両はこれまでJR東海の車両を中心に扱っていたが、今回は一気に北へ飛んでJR北海道の781系をば。

N06671.jpg

JR北海道781系 札サウL-2編成
2007.9.13/豊 幌

▲781系の代名詞、特急「ライラック」

781系は国鉄型では唯一となる北海道専用特急型電車形式である。北海道における電車特急は485系に耐寒耐雪装備を付けた485系1500番台による「いしかり」に端を発するが、耐寒耐雪装備を付けたところで485系は485系、北海道の厳しい寒さに耐えることができず故障が頻発。ここはやはり北海道専用の形式を、ということで登場したのがこの781系である。それはまさしく北海道の冬と戦うための車両であった。

781系は2007年9月に札幌を訪れた際に撮影する機会を得た。781系と出会ったのはこれが初めてではなく、過去に千歳空港(新千歳空港にあらず)〜札幌〜旭川間を「ライラック」で乗った以来実に二十ウン年ぶり。この間、1990年代に塗装が国鉄色から現行のラベンダー色になってしまっていたが、これはこれで似合っていたのではと思う。「ライラック」の愛称幕もいつ頃から黄緑色のものから、塗装に合わせたような白地のシンプルなものになっていたが、これもまた似合っていた。

N06494.jpg

JR北海道781系 札サウL-12編成
2007.9.11/千 歳

▲1992年に「ライラック」から系統分離して登場した「すずらん」

781系だが、2007年10月のダイヤ改正で789系1000番台に置換えられるかたちで全車引退となっている。789系1000番台のデビューにあたっては、785系ともども130km/h運転が可能となることから「ライラック」と「スーパーホワイトアロー」を統合し、これらは新たに「スーパーカムイ」として走ることとなった。これをもって1980年から27年間使われた「ライラック」の愛称は残念ながら消滅、「ライラック」という愛称も781系とともに過去のものとなっている。「ライラック」から分離した「すずらん」がちゃっかり残るというのが何となく歯がゆくも思うが、789系1000番台と785系の「スーパーカムイ」への発展もこの781系があってこそであり、列車の愛称が変わっても781系の魂はちゃんと引き継がれていることと思いたい。

関連記事

国鉄型車両を訪ねて 6 - 大阪環状線の103系

我々は、何のために関西へ行くのだろうか。それは、首都圏から引退した国鉄型車両に乗るためである(おい) JR西日本では、國鉄廣島などと揶揄されるように、西へのほう行けば行くほど国鉄の成分が濃くなって...

国鉄型車両を訪ねて 6 - 大阪環状線の103系
国鉄型車両を訪ねて 4 - EF58 157

国鉄型車両の4回目は、JR東海静岡車両区に所属していたEF58 157、通称"イゴナナ"である。定期運用のない車両を撮るのは大変だ。何せ、いつ走るのかわからない。EF58 157もその1つで...

国鉄型車両を訪ねて 4 - EF58 157
国鉄型車両を訪ねて 3 - 113系「通勤快速」

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまったが、引き続き全国津々浦々の国鉄型車両を取り上げてみよう。今回は前回と同じく静岡車両区113系の話題だが、特に静岡〜豊橋間に設定されていた「通勤快速」に...

国鉄型車両を訪ねて 3 - 113系「通勤快速」
国鉄型車両を訪ねて 2 - 湘南電車113系

久々にJR東海エリアを訪れて思い出した。そういや、JR東海の国鉄型をシリーズ化してアップするとか云々・・・ってなわけで、シリーズその2は東海道線の113系をば...

国鉄型車両を訪ねて 2 - 湘南電車113系
国鉄型車両を訪ねて 1 - 381系「しなの」

撮影した画像を死蔵するのは勿体無いので放出。JR東海の国鉄型車両を比較的撮影する機会があったのでシリーズ化してみることにする。こないだ廃車回送が実施され...

国鉄型車両を訪ねて 1 - 381系「しなの」

最新記事

京成電鉄「2022年度 鉄道事業設備投資計画」を読む

今年も大型連休が終わり、鉄道各社から今年度における設備投資計画が発表される季節がやってきた。京成電鉄でも17日の夕方に発表があったところなので、これを読んで今後の動きを探ってみよう。まず、この...

京成電鉄「2022年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
京急電鉄「2022年度 鉄道事業設備投資計画」を読む

5月11日、京急電鉄は2022年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。これを読んで、同社の今後の動きを探ってみよう。まず車両について見てみよう。最も気になる車両の新造については、プレスリリース内を...

京急電鉄「2022年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
京急1000形1890番台 愛称「Le Ciel(ル・シエル)」を付与

L/C座席にトイレ付という仕様で2021年5月に導入された1000形1890番台。11月からは2021年度導入の3編成も順次加わり、計5編成となって活躍の場を拡げている。2022年3月、そんな...

京急1000形1890番台 愛称「Le Ciel(ル・シエル)」を付与
京急1000形 20年間の軌跡 2 - 変革、そして安定

2002年4月15日、ある車両がデビューした。その名は1000形。それから20年、1000形は驚くべきことにいまだ導入が続けられている。そんな1000形という車両に敬意を表して、1000形の...

京急1000形 20年間の軌跡 2 - 変革、そして安定
京成電鉄 新京成電鉄を完全子会社化

京成電鉄、新京成電鉄を完全子会社化へ。4月28日、京成電鉄はグループ関連企業の新京成電鉄を完全子会社化すると発表した。京成は3月末現在において新京成の株式を44.64%保有、同社を持分法適用...

京成電鉄 新京成電鉄を完全子会社化