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エトセトラ

2011.12.22

以前に掲載した東日本大震災後の運行記録 4という記事に関連して、京成本線の運用に入る3050形の話題を取り上げる。

5月9日から実施された震災臨時ダイヤNo.3では、3050形がアクセス運用から一般運用に繋がるかたちで京成本線の運用に入っていたが、実際にはそれ以外の一般運用にも3050形が多く充当された。当Webサイトではこれまでに3738編成3798編成のアクセス運用充当を取り上げているが、3700形のアクセス運用充当の裏で3050形の一般運用充当が発生していたのである。

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京成3050形 3056編成
2011.6.6/四ツ木

▲京成本線経由の快速特急成田空港行として走る3050形
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京成3050形 3056編成
2011.9.1/実籾〜八千代台

▲平日に1本だけ設定されている872K通勤特急西馬込行にもたびたび充当

その要因だが、本来であれば入庫後に検査などの時間が確保されている09K(午前中に宗吾に入庫)が、5月9日以降はA15に繋がって終日運用になってしまったため、午前中に宗吾に入庫する一般運用に充当させて、検査などの時間を確保していたものとみられる。さらに、3056編成が実に半月に渡って一般運用に充当し続けるということも生じていたことから、消費電力の少ないVVVF車を優先的に運用に入れるといった事情もあったものと推察される。

東日本大震災の発生前までは厳格にアクセス運用のみに使用されてきた3050形1)だが、大震災という非常事態においてその枠を取り払った運用が行なわれていたのであった。

  • 1)ただし、2011年2月3日に83Kに充当した事例がある。
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