2011.12.22
以前に掲載した東日本大震災後の運行記録 4という記事に関連して、京成本線の運用に入る3050形の話題を取り上げる。
5月9日から実施された震災臨時ダイヤNo.3では、3050形がアクセス運用から一般運用に繋がるかたちで京成本線の運用に入っていたが、実際にはそれ以外の一般運用にも3050形が多く充当された。当Webサイトではこれまでに3738編成と3798編成のアクセス運用充当を取り上げているが、3700形のアクセス運用充当の裏で3050形の一般運用充当が発生していたのである。
その要因だが、本来であれば入庫後に検査などの時間が確保されている09K(午前中に宗吾に入庫)が、5月9日以降はA15に繋がって終日運用になってしまったため、午前中に宗吾に入庫する一般運用に充当させて、検査などの時間を確保していたものとみられる。さらに、3056編成が実に半月に渡って一般運用に充当し続けるということも生じていたことから、消費電力の少ないVVVF車を優先的に運用に入れるといった事情もあったものと推察される。
東日本大震災の発生前までは厳格にアクセス運用のみに使用されてきた3050形1)だが、大震災という非常事態においてその枠を取り払った運用が行なわれていたのであった。
- 1)ただし、2011年2月3日に83Kに充当した事例がある。
- ツイート
- #
- 京成
- タグはありません
関連記事
京成3050形 京成本線を走る その4
12月10日から13日にかけて、3050形が京成本線の運用に入った。12月10日に3052編成が、追って12月11日に3053編成が09Kから宗吾に入庫せずにそのままA15に流れており、京成本線...
京成3700形 成田スカイアクセス線を走る その2
京成3700形のアクセス運用、その2。3798編成が6月8日より2日間、アクセス運用に入った。8日に05Kで宗吾を出庫し、翌9日の11K(午前中の高砂入庫まで)に充当している。3700形(1次車...
京成3700形 成田スカイアクセス線を走る
以前、「京成3050形 京成本線を走る」という記事を掲載したが、それと逆の現象である。3738編成が原因は不明ながら5月17日より3日間、通常は3050形が充当されるアクセス運用に入った。17日...
京成3050形 京成本線を走る
4月11日の夕方、および12日の朝方に発生した大きな地震により、京成線のダイヤは大幅に乱れた。この影響で車両運用にも乱れが生じており、15日まで3050形の本線における営業運転が見られた。過去...
京成3050形 初の試運転を実施
2010年の初撮りは新型車両3050形の試運転。いやぁ、めでたい。というわけで、本日1月8日、3050形3051編成が試運転を行なった。試運転は午前と午後にそれぞれ八千代台~東成田間1往復にて...
最新記事
北総7300形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2024年)
今年も春がやってきた。4月21日、北総鉄道が主催する「ほくそう春まつり」の開催に合わせて臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。昨年、京成本線の八千代台始発として5年ぶりに運転された当列車...
千葉シーサイドバス路線図 2024年4月1日版
当Webサイトでは、2023年3月の「千葉シーサイドバス路線図 2023年3月1日版」と題する記事にて千葉シーサイドバスの路線図を公開していたところであるが、約1年ぶりに改訂版を発行する。千葉...
京成グループ 車両の動き(2023年度)
京成グループにおける2023年度の車両の動きをまとめてみよう。まずは京成。ここ数年は列車無線のデジタル化に伴う予備車の存在や2度にわたる脱線事故の影響などでイレギュラーな車両の動きが続いていたが...
北総7500形 「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマーク
北総線開業45周年記念。北総鉄道では、3月上旬より7500形おいて「北総1期線開業45周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。表題のとおり北総1期線(新鎌ヶ谷〜小室)の開業45周年を記念した...
タイ国鉄 フアランポーン駅の現在
クルンテープ・アピワット中央駅に続いて、かつての中央駅、フワランポーン駅も訪ねてみた。2023年1月にバンコクの中央駅の地位をクルンテープ・アピワット中央駅に譲ったフアランポーン駅。中央駅の移転...