2012.02.13
震災後の運行状況その6、北総鉄道の臨時ダイヤである。

北総7800形 7808編成
2011.5.16/秋 山
北総鉄道でも4月4日より減便を含めた臨時ダイヤが実施された。日中時間帯の運行本数が1時間あたり3本と比較的少ない北総線においては日中の減便は実施せず、夕方から夜間にかけて一部列車の運休や運転区間の短縮を行なった。通常ダイヤとの変更点は次の通り。なお、ダイヤの変更は平日のみとなっている。
- 1624N、1725Nを運休
- 1551Tb、1831Nの新鎌ヶ谷〜印西牧の原間を運休
- 1740T、1938Nの印西牧の原〜新鎌ヶ谷間を運休
- 1739Nを印旛日本医大まで延長運転
北総鉄道の臨時ダイヤ最大の注目は、やはり新鎌ヶ谷行が運転されたことであろう。印西牧の原行の1551Tbと1831Nの新鎌ヶ谷〜印西牧の原間が運休となったことから、両者は新鎌ヶ谷行として運転された。高砂方面から新鎌ヶ谷行が定期的に走るのは初めてのことと思われる。なお、羽田空港始発の1831Nは京急線内の案内等が新鎌ヶ谷に対応していないことから、泉岳寺まで高砂行として案内されていた。

都営5300形 5307編成
2011.5.6/大 町
1551Tbは新鎌ヶ谷到着後、同じく新鎌ヶ谷まで運休の1740Tに、1831Nは1938Nとなってそれぞれ折返した。このほか、本来であれば印西牧の原で1551Tbからの折返しとなる1850Tには41T充当車を、1831Nからの折返しとなる2030Nには25N充当車をそれぞれ充てている。また、1924Nには印旛日本医大まで1駅延長運転してきた1739Nを折返し充当させた。
必要最低限の減便とは言え、特に1725Nの運休によって夕方〜夜間に20分以上列車が来ない時間帯ができてしまったことには、利用者は不便に感じていたことだろうと思われる。6月27日からのダイヤでは運休していた25Nの1往復が復活(と、1739Nの印旛日本医大までの延長運転解除)、9月10日から通常通りの運行に戻った。
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