2012.05.22
ベトナム、ホーチミン・シティの路線バス事情、車両を見てみよう。たくさん写真を撮ってきたので、2回に分けてお届けする。

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn
ベトナムの道路交通は右側通行ということで、韓国車あるいは韓国車をベースにした車両が圧倒的に多い。これらは、自国ベトナムのTransincoあるいはSAMCOというコーチビルダーが韓国の現代自動車(ヒュンダイ)、大宇バス(デウ)などが製造したシャーシに車体を架装している模様である。見かけた車両の頻度からするとTransincoのほうがシェアを占めている感じで、特に現代自動車のエアロという車種に似たボディを持つ大型車は、市内の至る所で見かけることができえる。
今回は、Transinco製のボディを持つ車両の写真を掲載しよう。まずは大型車である。

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn
Transinco製ボディの大型車は現代自動車のエアロにそっくりである。もしかしたら、現代自動車から技術供与等があるのかもしれない。なお、現代自動車のエアロも日本の三菱ふそうのエアロバスの技術供与で生産された車両のため、これらの車両は日本のバスにも似ている。だからと言って、現代自動車製のシャーシにのみ架装というわけでもなく、1番上の写真の手前の車両のように、大宇バス製のシャーシにも同じボディを載せているようだ。大元のエアロバスがそもそも路線車向きではないため、"スリーステップバス"となってしまっている。
続いて、中型車をば。

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn
中型車も現代自動車のエアロタウンという車種とほぼ同じボディとなっており、大型車同様に現代自動車製と大宇バス製のシャーシに架装されている。大型車も中型車も、全体としてみれば同じ車体に見えるが、細かいところに目を向ければ、ヘッドライトやクーラーの形状が異なったり、窓のサッシの色が違ったり、同一の車体を持つ車両は果たしているのか? という感じである。1台1台、それぞれに個性があって面白い。
なお、写真を見ていただければお分かりのように、車体に系統番号を始め、行先や経由地をベタベタと貼りまくっているので、路線ごとに車両が固定されているように思われる。
関連記事
タイ 灼熱のバンコク交通見聞 3 - バンコク路線バス事情
バンコクの交通事情、その3はバスである。バンコクのバスはいかにも前時代的である。前回まで取り上げた軌道系の交通が比較的新しいということもあってとても使いやすいのとは対照的。車両はボロく...
韓国 ソウル首都圏の交通事情 4 - ソウル市内のバス事情
ソウル首都圏の交通事情、続いてはバスの話題を取り上げてみよう。韓国は鉄道よりもバスの国という感じで、都市内で完結する路線バスはもちろん、都市間バスや高速バス、そしてかの有名な4人組が乗った...
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 乗車篇
というわけで、乗ってみた。とは言え、いきなりボロボロのバスに乗る度胸は無いので、市内のバスの2大拠点であるベンタイン・バスターミナルとチョロン・バスターミナルを結ぶ1系統に乗ってみる。流石...
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 車両篇 その2
ベトナム、ホーチミン・シティの路線バス事情の車両篇、その2は少数派の車両たちである。以下、チョロンのバスターミナルで見かけたバスを羅列する。やはり韓国製の車両が多い印象である。このほか、ベンツの...
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 路線篇
世間は大型連休。残念ながら私は特にどこへと行く予定もないので、腹いせ(?)に3月に訪れたベトナム南部の都市ホーチミン・シティを回顧してみる。ホーチミン・シティの公共交通、とりわけバスについての...
最新記事
まだまだ頑張る京成3500形更新車
まだまだ頑張る京成3500形更新車。京成では現在3100形の導入と、3600形と3400形の廃車が進められていることは車両の動きでもお伝えしているとおりである。そんな3600形や3400形を...
都営浅草線 5500形導入と5300形の置換え状況
増える5500形、減る5300形。東京都交通局では2017年度より浅草線に5500形を導入している。5500形は2018年6月の営業運転開始以降、順次導入が続けられ、現在は22編成が運用入り...
京成線 終電繰上げと始発繰下げに伴うダイヤ変更
3月27日、京成線では新型コロナウイルス感染症の流行による深夜の鉄道利用の減少と、夜間の保守作業の時間確保を目的としたダイヤ変更を実施した。終電の繰上げと始発の繰下げが主な内容となっているが...
京成グループ 車両の動き(2020年度)
年度末ということで、京成グループにおける2020年度の車両の動きをまとめてみよう。2020年度、京成電鉄は3100形8両編成2本を導入した。2本はいずれも成田スカイアクセス線仕様の3150番台で...
四直珍列車研究 113 - 平日 2361K
29年間、おつかれさま。平日2361Kレは、西馬込始発通勤特急京成佐倉行である。京成本線の下り終電として走る同列車だが、3月27日に実施される終電繰上げ・始発繰下げに伴うダイヤ変更により運転を...
海外のバス海外