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エトセトラ

2012.05.28

直通先にこき使われる都営10-000形。

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都営10-000形 10-200編成
2012.5.27/東府中〜府中競馬正門前

▲10-000形の飛田給行

5月27日、京王電鉄では東京競馬場での日本ダービー(東京優駿)開催に伴う多客対応で府中競馬正門前始発飛田給行の臨時列車を6本運転した。毎年恒例の臨時列車となっているが、特筆すべきはこの臨時列車の1本目と4本目が都営車の運用(日中に競馬場線を往復していた編成がそのまま充当)となっていることで、京王車でも珍しい飛田給行が都営車でも見られるようになっている。今年はこの運用に10-200編成が充当され、方向幕式の行先表示のまま残る都営10-000形の飛田給行を見ることができた1)

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都営10-000形 10-200編成
2012.5.27/武蔵野台

▲都営車の京王線調布以西での営業運転も珍しい

臨時列車の行先は飛田給という中途半端なものだが、この臨時列車の運転に合わせる形で6本の上り準特急が飛田給に臨時停車を実施している。ダービー観戦客を府中競馬正門前から飛田給までこの臨時列車に乗せ、そこから準特急で新宿方面へ向かわせるようになっている。とすれば、そんな面倒なことしなくても準特急を東府中に臨時停車させればいいじゃないかという声が聞こえてきそうだが、東府中で乗換えさせた場合、乗換えに上下の移動を伴うのとホームが狭いことから大量のダービー客を捌ききれない危険性がある。島式ホームとなっている飛田給2番・3番ホームで乗換えさせることで、乗客の安全性と円滑な列車運行を確保しているというわけである。

(※京王車篇はありません。)

  • 1)10-200編成は2年連続でこの変運用に充当しており、なかなかすごい確率だと思う。

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