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エトセトラ

2012.12.13

12月10日から13日にかけて、3050形が京成本線の運用に入った。

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京成3050形 3053編成
2012.12.12/勝田台〜志津

▲日の出とともに650K快速特急羽田空港行で京成本線を上る3053編成

12月10日に3052編成が、追って12月11日に3053編成が09Kから宗吾に入庫せずにそのままA15に流れており、京成本線の運用に入った。3050形の京成本線運用への充当は10月21日のダイヤ改正以後平日81Kなどでよく見られるように、もはや日常的に行なわれていると言ってよいのだが、3050形がよく入る81Kなどの運用はすべてその日のうちに宗吾に帰ってくるものであり、いわばSA運用の間合いといった感じであった。一方、前述の3052、3053編成が入ったA15はその日のうちに宗吾に戻って来られない運用であり、日常的に行なわれている3050形の京成本線運用充当とは一線を画す車両運用が行なわれた。

09KからA15に入った3052、3053編成は1日違いでともに同じ動きをしており、A15→93で高砂に一旦入庫した後、67Kで最出庫、その日は成田空港で車庫外滞泊となっている。翌日は51Kと85Kに充当して高砂入庫、翌々日は91→A23→71Kに充当した後、1410K(11Kの高砂再出庫)でSA運用に戻った。通常、11Kの高砂入庫時に編成が変わるということはないのだが、3052編成の代わりに3001編成が10日より、3858編成が3053編成の代わりに11日より3日間、SA運用の03K、07K、11Kを代走しており、互いに運用が逆になったもの同士を高砂で元に戻した。

このような運用になったのは、8連の車両不足に起因しているようで、3778編成が定期検査で入場、3718編成が車体改修工事中である上に、3428編成の故障が重なってしまった(12月8日のS35で宗吾へ臨時回送されている)模様。そこで通常では別の運用である09KをA15に流すことにし、8連1本分の運用を丸々浮かすことで何とか運用を回したものとみられる。このように車両運用に窮した場合、宗吾に戻って来られない(翌日以降の運用に影響が出る)にもかかわらず、3050形を09KからA15に流すパターンを発動することがあるということが明らかになったので、今後も通常では見られない3050形の650K等への充当も何度かありそうな感じである。

余談ながら、12日には3055編成が81Kに入っており、3050形が1日に3本も京成本線の運用に入るといったことが起きた。

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