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エトセトラ

2013.02.02

人々はこれを"深夜特急"と呼ぶ。

N12518.jpg

都営5300形 5321編成
2008.11.2/青物横丁

▲都営車で運転される京急線の下り終電車特急金沢文庫行
  • [平日]2342T 特急金沢文庫
  • 始発:印旛日本医大2306 → 終着:金沢文庫2459
  • ダイヤ:2006.12.10改正
  • 備考:押上まで普通
  • [土休日]2336T 特急金沢文庫
  • 始発:高 砂2320 → 終着:金沢文庫2437
  • ダイヤ:2006.12.10改正
  • 備考:押上まで普通

京急線の下り終電車である特急金沢文庫行が珍列車である。終着駅は京急車の塒、金沢検車区のある金沢文庫となっているが、担当するのはなんと都営車。都営車が京急線の一日を締めくくるという何とも奇妙な列車となっている。始発は北総線の印旛日本医大(土休日は高砂)であり、そこそこのロングラン運用だが、この列車の乗客はよもや京急線の終電が北総の外れからやって来ているとは思わないだろうと思う。都営車による特急金沢文庫行は、この列車のみで見られる行先種別の組合せとなっている。押上までは普通金沢文庫行となっているが、こちらも京成線・北総線内を走る都営車としては唯一のものである。

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都営5300形 5327編成
2011.9.11/四ツ木

▲押上までは普通列車として運転

"深夜特急"と呼ばれる列車が登場したのは1981年6月のダイヤ改正のことで、当時は品川始発、スジとしては現在の2422H(の金沢文庫まで)に相当する列車だったようである。現在のようなスジとなる時期は不明ながら、1995年7月ダイヤ改正で北総線からの列車となり、2002年10月ダイヤ改正で都営車の運用になった(それまでは京急車)。1日の終わりを走る運用のため、列番はかなり変遷しているが、昨年10月のダイヤ改正の時点でも都営車の運用であり、現在のダイヤにおいては平日は2342T、土休日は2300Tとして走っている。

都心側のターミナルを発つ最終列車が優等列車で、かつ途中の駅で普通列車に接続しないというのはかなりのレアケースに思われる。いかにも、優等列車が幅を利かせている京急らしい最終列車という感じだ。特急の停まらない駅の利用者にとっては不便に感じられるかもしれないが、できるだけ遠くまで乗客を運ぶという点においては有用な列車であると思われる。

金沢文庫に到着した都営車は、金沢検車区で一晩過ごした後、翌日の840T(平日)または525T(土休日)として出庫する。

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