2013.05.12
堕落していく都営車の物語。
- [平日/土休日]506T (飛)快速羽田空港行
- 始発:宗吾参道522 → 終着:羽田空港701
- ダイヤ:2004.10.30改正
- 備考:押上から(飛)快特
506Tは早朝に設定されていた宗吾参道始発羽田空港行の列車である。2004年10月ダイヤ改正で登場しており、押上からエアポート快特になる速達列車ということで、京成本線から羽田空港アクセスを担う列車となっていた。都営車が早朝に京成本線を上るという列車であったが、この列車に充当させるため都営車の宗吾参道滞泊が設定されたのも、この2004年10月ダイヤ改正のことであった。
設定当初は平日、土休日ともに都営車の運用であったが、2006年12月ダイヤ改正で土休日だけ京成車に置換えられ、568Kになった。また、成田スカイアクセス線開業に伴う2010年7月ダイヤ改正では、エアポート快特に繋がる列車の大部分をアクセス特急に振替えたため、(飛)快速は早朝の1本のみとなり、あれだけたくさん見られた都営車の(飛)快速も、平日の当列車のみとなってしまった(土休日は引き続き京成車で運転)。その後、2012年10月ダイヤ改正で平日1本のみとなっていた列車も京成車に置換えられることになり、都営車の(飛)快速はその時点でひとまず見納めになっている。
ここで、都営車の宗吾参道出庫運用07Tの変遷を辿ってみよう。2004年10月時点では前述したように平日、土休日ともに506Tで出庫している。土休日だけ京成車となった2006年12月のダイヤでは、土休日は7時台に出庫するようになった。平日も京成車となった2012年10月のダイヤでは、平日は7時台に出庫するのだが、土休日は何と宗吾車両基地で丸一日引きこもってしまう1)。最初は頑張って早起きしていたのに、だんだん起きられなくなって、ついに外に出てこなくなってしまうとは、どこかのダメな学生の堕落を見ているようである・・・。
- 1)13Tの宗吾一時待機車との車両交換で、1912Tから出てくることがしばしばある模様。
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