2013.08.20
北総線内を急行で走る京急車。

京急600形 608編成
2012.9.21/東松戸
- [平日]1993H 急行印旛日本医大行
- 始発:西馬込1928 → 終着:印旛日本医大2051
- ダイヤ:2010.7.17改正
- 備考:高砂まで普通
1993Hは、平日の夜に運転されていた京急車の急行印旛日本医大行である。2010年7月のダイヤ改正で登場した列車で、それまで高砂止だった同列車を印旛日本医大まで延長、高砂から北総線内を急行で走るというものだった。北総鉄道では、夕方から夜間にかけて下り方向に数本の急行列車を設定しているが、2010年7月の時点でその内訳は、北総車2本、都営車3本、京急車1本となっており、1993Hは京急車が北総線内を急行で走る唯一の列車であった。
北総線の下り急行は、同改正で高砂まで快速で走るようになるのだが、この1993Hだけは例外で、高砂まで普通で走り、高砂から急行となっていた。そうでなければ京急車の快速印旛日本医大行というのも走っていたはずであり・・・これはちょっと見てみたかった気がする。なお、始発駅は西馬込であり、京急車が自社線外の都営浅草線〜京成線〜北総線を走り通すという点も面白く、"何でもあり"と形容される4直らしさあふれる列車であった。
が、意外とあっけなく終わってしまう。2012年10月のダイヤ改正で高砂からの急行運転を行わなくなったため、北総線を急行で走る京急車は一旦見納めになってしまった。本数の少ない北総線急行の中でも比較的近接して運転されていた急行2本のうちの1本を格下げし、急行の停まらない駅と急行停車駅との列車本数のバランスを図った格好である。加えて、これにより北総線の急行は全ての列車が高砂まで快速で走ることになり、本列車の種別格下げは種別変更パターンの統一という意図もあったのだろうと思われる。
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