2013.11.30
都営新宿線の8連運用、その6は調布行である。
調布は、言わずもがな京王線京王八王子方面と京王相模原線橋本方面の分岐駅で、下り方面からの当駅止のほか、上り方面からも調布で行先種別の変わるいわゆる化け列車において調布行の設定がある。前者の調布行は調布駅地下化に伴って調布での折返しができなくなり、代わりの折返し駅となるつつじヶ丘まで回送を兼ねて営業運転を行なうようになったためにほぼ消滅、後者の調布行も2013年2月のダイヤ改定でほとんど無くなってしまったが、平日に都営新宿線から直通してくる4本のみ残っており、いずれも都営車8連で運転される1)。
その都営車8連の調布行は平日17〜18時台に設定されており、京王線内を急行として運転する。また、これらはすべて調布で各停高尾山口行に"化け"、その後はつつじヶ丘〜高尾山口間の区間列車に使用される。つまり、平日夕方に設定されている4本の急行調布行は、夜間につつじヶ丘〜高尾山口間を走る都営車8連の各停に使用される車両の送り込みを兼ねた列車、と言うこともできる。日中のダイヤから夜間のダイヤへの移行時間帯に運転される典型的な変わり種列車という感じで、京王線の急行にしては珍しく桜上水で特急の待避があるのも面白い。
- 1)10-300形3次車の増備に伴い、11月5日より4本中の1本が10両編成に変更となっている。
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