KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2013.11.25

約2年ぶりの静鉄詣で。

D19919.jpg

静岡鉄道1000形 1006編成
2013.11.18/柚木〜長沼

▲朝ラッシュダイヤに運転される急行新清水行

久々の静岡鉄道。2年ぶりの訪問となってしまった今回の撮影行、メインに据えたのは、2011年10月のダイヤ改正で登場した急行、通勤急行である。平日朝にしか運転されない種別ということもあって、遠方の人間にはどうにも撮影しにくい対象なのだが、いよいよ撮影に出かけてみた。

目的をもってわざわざ撮影に出かけるのは、もちろん魅力があるからである。静鉄の急行列車はきちんと急行灯を点けて走っており、それだけで惹かれるものがあるのだが、何と言っても「急」の種別板。全国的に使われなくなってきている種別板を、車両側にステーを新しく設置してまで使っているというもの。赤い「急」の看板を掲出して走る急行列車、実にシブい! あとは、写真では伝わらないのだが、ミュージックホーンの復活も大きなトピックである。ミュージックホーンといえば、名鉄パノラマカーや小田急ロマンスカーが思い出されるが、最近はどうにも騒音等の問題があってミュージックホーンを鳴らさなくなってきているようなのだが、静鉄の急行は駅ごとに吹鳴して走るということを平然とやってのける。「急」の看板といいミュージックホーンといい、静鉄さん、やることがとにかく素晴らしすぎますッ!

D19947.jpg

静岡鉄道1000形 1005編成
2013.11.18/柚木〜長沼

▲新静岡行は通勤急行として運転

なお、急行は新清水行のみ、通勤急行は新静岡行のみという具合に、停車駅の違いからそれぞれ片方向の運転となっている。静鉄の朝ラッシュダイヤは3つの運行系統から成っており、それは1.新静岡〜新清水間の急行あるいは通勤急行、2.新静岡〜新清水間の普通、3.新静岡〜県総合運動場間の普通、の3つである。新静岡の折返しは各系統がそのままの系統で折返す(朝ラッシュ終盤は1.は2.に、2.は1.に折返すようになる)が、新清水では1.は2.に、2.は1.で折返すので、ある特定の編成は新静岡〜県総合運動場間の区間便に入らなければ、朝ラッシュ時間帯の中で1度は急行あるいは通勤急行として走るということになる。静鉄の車両は1000形のみながら、リバイバルありラッピングありでバリエーションに富んでおり、それらと「急」看板の組合せを楽しむというのも一興だろう。

関連記事

静岡鉄道 2013年秋 2 - 青帯リバイバル1007編成

静岡鉄道のリバイバル電車第2弾(と言っていいのかわからないが)。10月中旬より、1007編成が青帯のリバイバルカラーとなっている。青帯と言っても1011編成のようなものではなく、静岡清水線で...

静岡鉄道 2013年秋 2 - 青帯リバイバル1007編成
静岡鉄道 新静岡駅リニューアル

少々鮮度落ちとなってしまった話題だが、静岡鉄道新静岡駅リニューアルを取り上げる。この新静岡駅のリニューアルは、新静岡センターの再開発に合わせて実施していたもので、新静岡セノバ開業に対応した...

静岡鉄道 新静岡駅リニューアル
静岡鉄道 1000形の新方向幕

静岡鉄道では2011年10月1日の静岡清水線でダイヤ改正を実施、合わせて1000形の方向幕の交換を行なった。1000形は登場から39年経過しているが、方向幕の交換を実施するのは初めてのことだと...

静岡鉄道 1000形の新方向幕
静岡鉄道 臨時急行「セノバ号」運転

静岡鉄道では、12月10日より土休日において臨時急行「セノバ号」の運転を行なっている。臨時急行運転日においては車両運用や乗務員の行路が通常の土休日ダイヤとは大きく異なることから、土休日セノバ...

静岡鉄道 臨時急行「セノバ号」運転
静岡鉄道10月1日ダイヤ改正

静岡鉄道では、10月1日にダイヤ改正を行なう。全線における運転時分の見直しと、平日の6〜8時台における急行および通勤急行の設定が主な内容となっている。静鉄のダイヤ改正は2009年2月以来...

静岡鉄道10月1日ダイヤ改正

最新記事

京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了

京成本線実籾〜八千代台間、実籾カーブの線形改良が完了。京成電鉄が進めている本線実籾〜八千代台間の線形改良工事に大きな動きが生じている。5月19日終電後から翌20日未明にかけて上り線の切り替え工事...

京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了
京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)

2022年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2022年度の駅別乗降人員をランキング形式で見て...

京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)
京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む

今年も大型連休が終わり、鉄道各社から設備投資計画が発表される季節がやってきた。京成電鉄でも18日に発表があったところなので、これを読んで今後の動きを探ってみよう。2023年度における鉄道事業の...

京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン

リゾートカラーのちばレインボーバスが登場。北総線沿線の印西市に本社を構えるちばレインボーバスは、自社導入の車両のほか、京成バスグループ各社からの経年の移籍車で営業を行っている。同社の移籍車に...

ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン
京成AE形 特別装飾「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」運転(第2期)

お客様がお姫様になっちゃうスカイライナー。第2弾。京成電鉄では、2021年7月より運行を開始したAE形「KENTY SKYLINE(ケンティスカイライナー)」についてリニューアルを実施、2022年...

京成AE形 特別装飾「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」運転(第2期)