2014.01.01
都営新宿線の8連運用、その7は高尾山口行である。

都営10-000形 10-200編成
2012.7.15/府中-分倍河原
都営車の高尾山口行と言えば、まずは土休日早朝に設定されている711T急行高尾山口行を思い浮かべるだろう。2001年3月に京王車の運用として登場したものが2006年9月のダイヤ改正で都営車の運用となり、都営車が定期的に調布から京王線方面、高尾線高尾山口まで走るようになった。現在のダイヤでは設定されている2本のうち1本が8連で運転されており、始発の本八幡から都営新宿線内も急行運転を行なうことから、都営車8連随一の花形運用と言えるだろう。

都営10-000形 10-210編成
2013.4.19/高幡不動
そして、今のダイヤでは都営車の高尾山口行は土休日早朝だけではない。しかし、都営車の高尾山口行が当たり前のように見られる日が来るなんて、誰が想像できただろうか。それほど、2013年2月の京王線ダイヤ改定は大きなものであった。同改定では、なんと平日夜間につつじヶ丘〜高尾山口間を走る都営車8連が設定され、土休日の早朝にしか見られなかった都営車の高尾山口行が、平日においても恒常的に見られるようになった。8連を輸送力の必要な都営新宿線からの直通列車を避ける必要があるとは言え、その代わりに調布以西を走る各停に使ってしまうとは面白いものである。

都営10-000形 10-220編成
2014.1.1/桜上水
このほか、大晦日から元旦にかけての終夜運転における臨時列車で、「迎光かがやき号」が高尾山口行(新宿まで各停、新宿から急行)として走る。こちらは2001〜2002年の終夜運転から運転されており、10-300形の10連登場以後も8連での運転で、8連の京王線内急行運転が激減した現在のダイヤにおいては、都営車8連が急行で京王線内を走る貴重な場面となっている。
- ツイート
- #
- 東京都交通局
- タグはありません
関連記事
都営新宿線の8連運用 8 - 新宿行
都営新宿線の8連運用、その8は新宿行である。新宿行は多いようであまり多くない。新宿は都営新宿線と京王線の社局境界駅であるが、運行系統としては京王新線笹塚までの運転が基本となっているからである...
都営新宿線の8連運用 6 - 調布行
都営新宿線の8連運用、その6は調布行である。調布は、言わずもがな京王線京王八王子方面と京王相模原線橋本方面の分岐駅で、下り方面からの当駅止のほか、上り方面からも調布で行先種別の変わるいわゆる...
都営新宿線の8連運用 5 - 橋本行
都営新宿線の8連運用、その5は橋本行である。橋本は京王相模原線の終着駅であり、都営新宿線から笹塚以西に行く列車は基本的に京王相模原線との直通運転となっているので、都営新宿線の行先としては本八幡...
都営新宿線の8連運用 4 - 京王多摩センター行
都営新宿線の8連運用、その4は京王多摩センター行である。京王多摩センターもまた、車庫所在駅ではないが、一部の列車で設定されている行先である。京王相模原線の輸送量の関係で橋本まで行かずに...
都営新宿線の8連運用 3 - つつじヶ丘行
都営新宿線の8連運用、その3はつつじヶ丘行である。京王線内の行先ではそこそこ本数が多いのがつつじヶ丘行である。桜上水のような車庫所在駅でもなく、調布のような分岐駅でもないつつじヶ丘行が設定されて...
最新記事
京葉線 幕張豊砂駅で勝手にE231系・209系撮影会
3月18日に開業した京葉線幕張豊砂駅。先日、訪れる機会があったのでレポートしてみたいと思う。幕張豊砂駅の最遅レビュー。京葉線新習志野~海浜幕張間に開業した幕張豊砂駅。駅は幕張新都心の西側、千葉市...
都営5300形 四直各線を走り回った日々 その2
都営5300形の活躍を振り返る。その2。都営5300形の2月23日の営業運転終了から早くも半年。本稿では、そんな5300形の長年の功績を讃えて同車が走り回った日々を簡単に振り返ってみたい。第2回...
東洋バス路線図 2023年9月1日版
当Webサイトでは、2022年10月の「東洋バス路線図 2022年10月1日版」と題する記事にて東洋バスの路線図を公開していたところであるが、約11ヶ月ぶりに改訂版を発行する。東洋バスでは9月...
京急1000形1001編成 6年半ぶりの直通運用
京急1000形、1001編成が6年半ぶりに直通運転に復帰。2002年4月に営業開始した京急1000形。導入開始から21年を経て今なお製造が続けられ、先ごろには今年度導入の22次車となる1500...
京急線 普通列車の走り方の変化
京急線の普通列車の走り方を見る。京急線で2022年11月26日に実施されたダイヤ改正。日中時間帯の運行パターンの刷新は、京急自ら「23年ぶりの大幅ダイヤ改正」と表現するほど大きなものであった...