2014.03.19
京成3500形の8両編成に異変。
3500形の8両編成と言えば4+4の組成が基本であり、ごくまれに2+4+2組成のいわゆる変則8連が走るという感じであったが、昨年の12月より状況が一変している。4+4組成の8両編成が消滅し、8両編成は基本的にこれまで変則とされてきた2+4+2の編成を組むようになった。2013年12月時点における4+4組成の8両編成2本が、2+4+2組成になる過程を見てみよう。
2013年11月末の時点で、3500形は3524+3520および3536+3532の2本が8両編成となっていた。また、6両編成は3508+26-25、3528-27+3556、3548-47+3512、3544+46-45の4本、残りは4両編成である。
12月頭
[3528-27+[3556-55-54-53]
[3504-03-02-01]
[3552-51-50-49]
↓
[3528-27+[3556-55-54-53]+50-49
[3552-51+[3504-03-02-01]
12月1日より3528-27+3556+50-49という2+4+2組成の8両編成が登場している。この時点で3本目の3500形8両であり、弱冷房車の設定があったものの過去にもあったような臨時的に組成される変則の8両編成であろうと思われた。この時に組成された3528-27+3556+50-49の8両編成は、成田方の3550-49が出場したてのピカピカ状態で、上野方の2両と成田方の2両が同一編成でないことがよく分かる8両編成であった。
余談ながら、2+4+2の8両組成はこれまでもたびたびあったが、上野方の2両と成田方の2両が同一編成でない2+4+2の8両編成の登場は珍しく、2005年2月以来の出来事であった。
3552-51+3504の6両編成は程なく3504単独の4両編成に戻っている。
12月中旬
[3524-23-22-21]+[3520-19-18-17]
↓
[3524-23+[3520-19-18-17]+22-21]
[3536-35-34-33]+[3532-31-30-29]
↓
[3536-35+[3532-31-30-29]
-34-33]
おそらく3500形更新車史上最大の異変かと思われる。9日ごろ、4+4の3524編成が、2+4+2の8両編成に組み換えられた。3500の2+4+2組成と言えば、2+4あるいは4+2の6両編成に2両をつなげて応急的に8両編成をつくる感じで現れることが多かったが、今回はもともと4+4だった編成をわざわざ2+4+2に組成変更していて、これまでと明らかに動きが異なるものとなっている。
さらに13日ごろ、3536編成8両が編成から2両抜かれて6両編成となった(下旬には3532編成で単独で4両編成に)。この時点で3500形から4+4の8両編成が消滅となった。
12月末
[3528-27+[3556-55-54-53]+50-49]
[3544-43-42-41]+46-45]
[3552-51-
↓
[3528-27+[3556-55-54-53]
[3552-51-50-49]+46-45]
[3544-43-42-41]
[3532-31-30-29]
[3536-35-34-33]
↓
[3532-31+[3536-35-34-33]+30-29]
12月頭より走っている3528-27+3556+50-49の8両編成が解除され、3532編成と3536編成から3532-31+3536+30-29というこれまた2+4+2の8連が組成された。この時点での3500形8両編成は3524-23+3520+22-21と3532-31+3536+30-29の2本となり、結局は11月末時点での4+4の8両編成2本が2+4+2の8連2本となったのであった。
◆ ◆ ◆
4+4の8両編成は、12月中旬に3536+3532が消滅してからもうすぐ4か月が経とうとしているが、現時点まで組成されていない。そもそも4+4を2+4+2に組換えていることから元の4+4に戻る気配もなく、2+4+2組成の8両編成が3500形8連における通常の組成になってしまったのかもしれない。
これまで散々、変則だのイレギュラーだの言ってきた2+4+2組成の3500形8両編成が日常の光景になるなんて、不思議なもんである。
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