2014.04.04
都営新宿線の8連運用、その9は八幡山行である。

都営10-300形 10-430編成
2013.6.28/下高井戸〜桜上水
2013年2月のダイヤ改定で午前中と夕方に2本の八幡山行が設定された。このうち夕方の1本が大島始発の都営車8連として設定され、平日夕方に都営車8連の八幡山行がお目見えしたのだった。都営車の八幡山行は2001年3月から2006年8月まで数本の列車が夕方に設定されており、それ以来の復活となっている。以前の八幡山行は2006年9月のダイヤ改定でつつじヶ丘行に延長され、そのつつじヶ丘行も2013年2月に消滅していたことから、都営車の八幡山行はもう走ることはないだろうと思っていたので、思わぬ復活は嬉しい。
さてこの八幡山行だが、八幡山到着後、折返し列車で本八幡方面に戻るわけではなく、そのまま回送列車となって調布方面へ向かう。調布到着後、改めて各停橋本行の営業列車となる。結局のところ車両自体は大島から橋本まで通しての運転であり、八幡山〜調布だけを回送としたために八幡山行が出現したというわけである。
なぜ、八幡山〜調布だけを回送にしなければならないのだろうか。それは、後続の急行系列車に追いつかれてしまうためである。この列車が八幡山からも各停だったとすると、直後を走る各停がつつじヶ丘で待避を行なうために調布まで先行(つつじヶ丘で待避なし)となるが、そうするとさらに後続の快速や特急を詰まらせてしまう可能性がある。それだと困るので、八幡山で営業運転を打ち切って、調布までさっさと逃げてしまおうということのようである。
それにしてもこの列車、撮影難度がすこぶる高くて困った。そもそも八幡山までの短区間の営業運転ということで撮影地が絞られるということに加えて、列車本数の多い京王線においていつ何時"被られる"か分からないし、さらに45Tの出庫1番列車であるために充当車両の特定が困難(ある程度の傾向はあるのだが)なのであった。これまで当Webサイトで取り上げてきた都営新宿線の8連運用においては、できるだけ10-000形の方向幕車で揃えてきたつもりであったが、この八幡山行についてはとうとうそれは叶わなかった。無念・・・。
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