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エトセトラ

2014.05.19

早朝の京成本線を3050形の回送列車が走る。

X50118.jpg

京成3050形 3054編成
2012.6.18/うすい〜佐倉

▲早朝に京成本線を走る3050形の回送列車
  • [平日/土休日]408K 回送
  • 始発:宗吾参道---- → 終着:高 砂----
  • ダイヤ:2010.7.17改正
  • 備考:ー

408Kは、早朝に設定されている定期回送列車である。成田スカイアクセス線を走るアクセス特急の運転本数を数えてみると、上り列車が25本、下り列車が26本となっており、上り列車のほうが1本少ない。408Kはこの1本を埋める列車となっており、早朝に宗吾参道〜高砂間を京成本線経由で走る回送列車となっている。成田スカイアクセス線が開業した2010年7月ダイヤ改正から設定されており、基本的に3050形が使用されるアクセス運用としては唯一となる京成本線経由となる列車である。

高砂〜宗吾参道間を走るロングランの定期回送は、通勤車としては同改正で同じく登場した913(高砂→宗吾参道)ともども久々の設定となった。朝のラッシュ帯で使用された車両が次々に引き上げていく中を走る913はともかく、この408Kはまだ列車本数の少ない早朝を走るのだから、回送ではなく快速あたりの営業列車で走っていただけると京成津田沼以東の人間にとってはとても嬉しいのだが、アクセス運用はあくまで成田スカイアクセス線を走る運用なので京成本線では営業運転をしないということなのだろうか。

確かに、この列車の設定当初の3050形は厳格にアクセス運用に入れられており、"成田スカイアクセス線用"の3050形を京成本線で使ってしまったら3000形とは異なるカラーリングにした意味がなくなるというのも納得できなくはない。408Kの存在は成田スカイアクセス線開業当初において、3050形は京成本線では営業運転をしないという意思の表れのように感じられた。しかし、現状はもはや、3050形の本線運用は日常的なものになっているのだから、408Kを営業列車にしてもよさそうに思われる。

高砂到着後は列車番号を変えて508K普通押上行となる。

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