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エトセトラ

2014.08.21

夜間に走る"2本"の珍列車・・・?

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京成3050形 3056編成
2013.8.16/上 野

▲一見すると何の変哲もない普通高砂行
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京成3050形 3056編成
2013.8.16/東松戸

▲一見すると何の変哲もない普通印西牧の原行

[平日]2207Ka 普通高 砂
始発:上 野2219 → 終着:高 砂2240
ダイヤ:2012.10.12改正
備考:-

[平日]2207Kb 普通印西牧の原
始発:高 砂2244 → 終着:印西牧の原2316
ダイヤ:2012.10.12改正
備考:-

平日2207Kaは上野始発高砂行、同2207Kbは高砂始発印西牧の原行の普通列車である。それぞれの列車を単一で見た場合、2207Kbが高砂始発の北総線内で完結する列車ということぐらいしか珍しい要素が無いのだが、京成時刻表を見てあらまあビックリ、2207Kaと2207Kbの間に列車の直通を表す矢印が入ってるじゃありませんか。ってことは、事実上上野始発印西牧の原行の普通列車ってことじゃねーですかい。っていうか、なんでそうしないの???

2010年7月の成田スカイアクセス線開業に伴うダイヤ改正で2205Ka、2205Kbとして登場した列車(登場当時の2205Kaは印旛日本医大行)で、2012年10月ダイヤ改正で2207Ka、2207Kb、さらに2013年10月ダイヤ修正で2209Ka、2209Kbと列番を変えてきているが、4年以上ほぼ同一のスジで走り続けている列車である。また、土休日においても同様の列車が設定されている。しかしながら、事実上は直通列車となっているにもかかわらず、列車としてはわざわざ上野〜高砂、高砂〜北総線方面の2本として設定されてるのは、もしかして上野〜北総線方面の直通列車は設定しないという取り決めでもあったりするのだろうか? なんとも不思議なのだが、そのおかげ(?)で今のところ上野〜北総線方面の直通列車は"定期的に設定されたことはない"ということになっている1)2)

列番が示す通り、アクセス運用なので基本的には3050形が使用される。印西牧の原到着後はそのまま駅で夜を明かし、翌日の510Kに使用される。

  • 1)「ほくそう春まつり号」などの臨時列車で直通運転の実績はある。
  • 2)上野発着のアクセス特急は全区間京成の列車として運転されるので、上野〜北総線方面の直通列車にはカウントされない。

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