2014.10.20
新時代の新京成の幕開け。
かねてよりプレスリリースで発表されていた新京成の新車両デザイン電車だが、このほど実車が登場し、8月29日より営業運転を行なっている。新車両デザインの第一号となったのは8800形8816編成で、プレスリリースの完成予想図の通り、白地にコーポレートカラーであるジェントルピンクを配した新しいデザインとなった。次いで、6連化改造を実施していた8900形8918編成も新車両デザインとなっているが、車体がステンレスである8900形では、ステンレスの地にジェントルピンクだけでなく窓の下部にホワイトを配していて、鋼製車体である8800形とはちょいと異なる印象。こちらは9月17日より営業運転に入っている。
新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)によるブランドイメージ統一の一環での塗装変更となるが、新車両デザイン電車のイメージを形作る鍵となっているであろうジェントルピンクは明るすぎずかつ下品ではないピンクで、ちょうどいい塩梅という感じ。プレスリリースにおける完成予想図には日本車両のロゴが入っていたが、この新デザインは同社のお仕事なのだろうか。一方で、慣れ親しんだタヌキ色の新京成電車が無くなってしまうのはとても残念なので、ぜひ1編成を旧塗装のまま走らせていただけないだろうか・・・(新・しんちゃん電車ということで!)。
それにしても、在籍車両の6連化改造も終わりが見えてきた頃合、これでしばらく新京成の車両の動きはないだろうと思っていた矢先の新車両デザイン発表である。検査に合わせて塗装変更をしていく予定で、これから約4年かけて新しいデザインに順次切り替わる。もうしばらく新京成の車両の動きで楽しむことができそうだ。駅の看板等も含めて少しずつ新しいデザインに変化していく新京成の様はまさしく、まいにち、ちょっと、新しい。
- ツイート
- #
- 新京成電鉄
- 塗装変更
関連記事
新京成8900形 6連化改造
8900形もついに6連化。8900形の6連化改造第1号となったのは8918編成であった。中間車のサハ2両を抜いたほかにVVVFインバーターの更新等を実施、9月2日より1週間ほど試運転の後...
新京成電鉄 8両編成の運用終了
一時代の終焉。新京成電鉄では、9月29日をもって8両編成の運行が終了となった。2011年度より実施されている8連に対する6連化改造がいよいよ完了するためで、1982年10月より約32年間走った...
新京成電鉄 新CI&新デザイン駅名標
急にどうした、新京成。それは5月末のことであったが、新京成電鉄は「『シンボルマーク』と『スローガン』が新しくなります」というプレスリリースを出した。新津田沼〜京成津田沼間のくねくね線形を...
さようなら 新京成8800形8両編成
どんどん進む8800形の6連化改造。2006年度に3編成、2011年度から毎年3編成ずつ実施されてきた新京成8800形の6連化改造だが、いよいよ終わりが見えてきた。2013年度は8両編成として...
新京成8800形 6両編成化改造
新京成8800形の6両編成化、再び。8月24日より8805編成が6両編成として運用を開始している。8800形については、鉄道趣味誌において関係者へのインタビューで2013年度までの全車6両編成化改造が...
最新記事
京成3700形 機器更新車が登場
京成3700形に機器更新車が登場。デビューから今年で33年を迎える京成3700形。ここ最近は、車体改修工事の実施や脱線事故とそれに伴う廃車、北総鉄道へのリース・返却など何かと話題に事欠かない車両...
四直珍列車研究 132 - 平日 2300
押上線の6両編成、しれっと復活してしれっと消える。平日2300レは、かつて運転されていた普通押上行である。2022年2月ダイヤ改正で設定された、押上線を走る唯一の6両編成の列車であった。押上線の...
国鉄型車両を訪ねて 26 - JR東日本201系 通勤快速成東・勝浦行
さようなら、「なるかつ」。「へー、京葉線なのに勝浦まで行くヤツがあるんだ。」ある時に時刻表の京葉線のページを眺めていて「発見」した勝浦という文字は、私の中で驚きとともにやけに魅力的に映った...
北総線 タブレット端末を活用した自動放送を導入
北総線で自動放送始まる。北総鉄道では、2月16日より列車内における自動放送の使用を開始した。対象となるのは、他社局線からの直通車両を含む北総線の全ての列車となっている。京成線と京急線で実施して...
新潟交通新潟駅万代口バスターミナル 最後の勇姿
本州における日本海側で最大の都市、新潟。新潟で見るべきもの言えば、重要文化財に指定されている萬代橋でも越後一宮・彌彦神社でもなく、新潟駅万代口のバスターミナルである。2月末に新潟に行く機会が...