2014.11.07
ダイヤ改正直前、恒例の消える珍列車をいってみよう。

京成AE形 AE5編成
2014.10.11/東松戸
- [平日]7AE04 回送
- 始発:成田空港---- → 終着:上 野----
- ダイヤ:2010.7.17改正
- 備考:-
- [土休日]6AE04 回送
- 始発:成田空港---- → 終着:上 野----
- ダイヤ:2010.7.17改正
- 備考:-
平日7AE04・土休日6AE04は、成田空港始発上野行きの、成田スカイアクセス線経由で運転される回送列車である。列番が示すようにAE形の運用で、成田スカイアクセス線を走るAE形の回送はこの列車のみの存在。運用としてはスカイライナー1号→当回送列車→スカイライナー15号→・・・という流れになっており、回送列車にせずともスカイライナーで走ればよいのにと思われるが、特に平日において朝の通勤ラッシュ時間帯を走るために所要時間が増大してしまうこと、また、京成本線も同じように通勤ラッシュのピークなのでモーニングライナーとして京成本線経由の列車にすることもできず、結果的に回送となっていたものとみられる。

京成AE形 AE5編成
2014.10.11/東松戸
平日・土休日ともに設定されている列車だが、特に興味深いのは土休日の列車。2012年10月ダイヤ改正から東松戸で後続の営業列車2本に道を譲るというダイヤになっていた。普段は東松戸や新鎌ヶ谷などでAE形のスカイライナーにぶち抜かれている京急車と都営車が、ここでは逆にAE形を追い抜く。AE形が東松戸の待避線側に入ることを含めて面白い光景が見られるというわけ。

京成AE形 AE5編成 京急600形 602編成
2014.10.11/東松戸

京成AE形 AE5編成 京急600形 602編成
2014.10.11/東松戸
11月8日のダイヤ改正で増発となるスカイライナー新2号は、この回送列車を活用して営業列車としたものとなる。回送ということもあってスジが極端に寝ている列車だったが、ダイヤを調整して空港第2ビル→日暮里については何とかスカイライナー現2号(新4号)と同じ所要時間にすることができたようだ1)。とは言え、スカイライナー新2号、新4号ともども他の標準的なスカイライナーと比べるとやはり鈍足であることには違いないので、それならばこの2本のスカイライナーに限っては、成田湯川や千葉ニュータウン中央あたりも停車駅に加えて、成田スカイアクセス線経由のモーニングライナー的列車にしてしまっても面白いと思われる。
- 1)ただし空港第2ビル駅での停車時間が長いため、成田空港→上野では新2号が最鈍足となる。
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