KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2016.04.15

新京成8800形、30年目の進化。

X61312.jpg

新京成8800形 8803編成
2016.3.26/千葉中央

▲VVVFインバーターなどの更新が行われた8803編成

昨年10月よりくぬぎ山車両基地に入場していた新京成8800形8803編成、工場でずいぶん長いこと作業していたと思ったら、このほど床下の機器類を一新して出場。8800形の登場30年目にして、機器更新車とも言えるリニューアル車両が登場した。

今回の8803編成の機器更新は、制御装置や主電動機などの交換を含む大掛かりなもので、制御装置は現時点で最新となるフルSiC適用のVVVFインバーターとなった。同世代の車両で同様の制御装置を搭載する小田急1000形や北神急行7000系でも制御装置の交換を含めた更新工事が実施され始めており、これらの動きに合わせたものと言える。

新しく搭載されたフルSiC適用のVVVFインバーターは8800形の従来のVVVFインバーターと同じく三菱電機製の1C4Mのものが採用されており、制御装置の交換は編成中の各モハに搭載された従来のVVVFインバーターをそのまま置換えた格好となっている。それにしても驚くべきは新型のVVVFインバーター、何たる小ささだろうか。新京成電鉄によれば、従来のVVVFインバーターと比較して体積・質量ともに約80%低減しているとのこと。新京成8800形は日本における直流1500Vの車両としてVVVFインバーター制御のパイオニアであり、その制御装置の交換は、それそのものがVVVFインバーターの進化を現している。

X61315.jpg

新京成8800形 フルSiC適用のVVVFインバーター装置(海側)
2016.3.26/**

▲新しく搭載されたVVVFインバーター装置。めっちゃ小さい!

8803編成は2月上旬に出場、試運転を繰り返した後、2月29日より営業運転に入った。3月末に乗車した際に走行音を収録できたので、掲載する。

新京成8800形モハ8803-5 常盤平→五香

新京成8800形モハ8803-5 北初富→新鎌ヶ谷

◆ ◆ ◆

こうした機器更新工事を実施したことで、8800形オリジナルのVVVFインバーターもそろそろ寿命に近づいているものとみられる。したがって、8800形の機器更新は今後継続的に実施されていくものと思われるが、かつて実施された8000形のVVVFインバーター化改造の実績からすると、8800形の機器更新工事も年に1〜2編成といったところだろうか。N800形の新造ペースを踏まえると更新工事が全編成に及ぶかどうかは不透明だが、少なくとも8800形が新京成の最大勢力という状態はもうしばらく続きそうである。

関連記事

新京成8800形 リニューアル車が登場

新京成8800形にリニューアル車が登場。新京成電鉄では、昨年度より8800形8803編成にてVVVFインバーターなどの更新を実施した8800形の機器更新車とも言える車両を走らせているが、今年度は...

新京成8800形 リニューアル車が登場
新京成N800形N848編成 登場

新京成N800形、4本目が登場。12月上旬より、新京成N800形の4次車にあたるN848編成がお目見えしている。N838編成以来約3年ぶりとなった新京成の新造車だが、ジェントルピンクを纏った...

新京成N800形N848編成 登場
新京成8900形 6連化改造

8900形もついに6連化。8900形の6連化改造第1号となったのは8918編成であった。中間車のサハ2両を抜いたほかにVVVFインバーターの更新等を実施、9月2日より1週間ほど試運転の後...

新京成8900形 6連化改造
さようなら 新京成8800形8両編成

どんどん進む8800形の6連化改造。2006年度に3編成、2011年度から毎年3編成ずつ実施されてきた新京成8800形の6連化改造だが、いよいよ終わりが見えてきた。2013年度は8両編成として...

さようなら 新京成8800形8両編成
新京成8800形 6両編成化改造

新京成8800形の6両編成化、再び。8月24日より8805編成が6両編成として運用を開始している。8800形については、鉄道趣味誌において関係者へのインタビューで2013年度までの全車6両編成化改造が...

新京成8800形 6両編成化改造

最新記事

京急大師線 干支ヘッドマークのない正月

京急大師線の少し寂しいお正月。1899年1月に開業した大師電気鉄道に始まり、現在も川崎大師への参拝の足として親しまれている京急大師線。2022年正月、そんな大師線に異変が生じている。毎年恒例の...

京急大師線 干支ヘッドマークのない正月
新京成電鉄 干支ヘッドマーク(2022年)

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新京成電鉄では、今年も毎年恒例の干支ヘッドマークの掲出を行った。今年で14年目となるヘッドマークの干支は「寅」。干支...

新京成電鉄 干支ヘッドマーク(2022年)
北総7800形7838編成 登場

北総7800形にまさかの4本目の編成が登場。12月中旬より北総7800形7838編成が登場している。同編成はこれまでの7800形と同じく京成3700形のリース車両で、車両番号の変更は次の通り...

北総7800形7838編成 登場
京成3050形3054編成・3055編成 京成カラーに変更

京成3050形3054編成と3055編成、京成カラーになる。12月上旬より京成3050形3054編成と3055編成がオレンジ色のアクセス線カラーから赤と青の京成カラーに変更され、運用に入っている...

京成3050形3054編成・3055編成 京成カラーに変更
2021年 四直界隈10大ニュース

2021年がまもなく終わろうとしている。というわけで、「2021年四直界隈10大ニュース」と題して2021年に都営浅草線を筆頭とした京成線、京急線、北総線のいわゆる四直界隈で起こったできごとを...

2021年 四直界隈10大ニュース

新京成電鉄改造 走行音