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エトセトラ

2016.05.05

列車でポルトに到着したなら、まずその足で見ておきたいのはポルト旧市街の中心にあるサン・ベント(São Bento)駅である。1900年に建てられたというその駅舎はガイドブックにも載るほどポルトの見どころのひとつで、ここは鉄道好きとして見逃すわけにはいかぬ。

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ポルト=サン・ベント駅 外観
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▲重厚感のあるポルト=サン・ベント駅の外観

外観は重厚感あふれるもので、それももちろん素晴らしいが、特に素晴らしいのは中の空間。壁面がアズレージョと呼ばれるポルトガル伝統のタイルで装飾された空間が広がっている。アズレージョはポルトガルではごく一般的に用いられている建築装飾で、ポルトガルの街を歩いていると小さなものから大きなものまで、簡単なものから豪華絢爛なものまで本当に多種多様なものを見かけることができるが、ここサン・ベント駅ほどの規模と風格を持ったアズレージョは数多くない。サン・ベント駅のアズレージョはジョルジュ・コラソという画家によって1930年に制作されたものだそうで、ポルトガルの歴史が描かれたものになっているんだとか。約2万枚ものタイルによる装飾はまさに圧巻で、ほかのヨーロッパの古い駅では感じられない独特の雰囲気を作り出している。

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ポルト=サン・ベント駅 駅舎の内部の空間
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▲サン・ベント駅、駅舎の内部の空間
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ポルト=サン・ベント駅 駅舎の内部の空間
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▲壁一面に装飾されたアズレージョのタイル

かつてはポルトの中心駅であったであろうその佇まいだが、アルファ・ペンドゥラールやインテル・シダーデスなどの長距離列車はこのサン・ベント駅ではなく、ひとつ隣のポルト=カンパニャン(Campanhã)駅を発着している。サン・ベント駅はルートとしてもポルトガルを南北に縦貫する本線上から外れたいわゆる盲腸線上の終端駅で、ポルトにおける鉄道の玄関口は既にカンパニャン駅に譲っているといった感じ。サン・ベント駅はというと現在はポルト都市圏を走る近郊列車のターミナルとなっていて、この駅を発着するのは主にSiemens製の電車である。ポルトメトロと接続していることもあってこの駅は通勤としての利用が多く、ラッシュ時には大量の通勤客が電車から吐き出されて、駅舎に流れてくる。古い駅舎がまだまだ現役であるという様子を垣間見ることができる。それにしてもこの空間を毎日利用できるなんてそんな贅沢なこともあるまい。うらましいのぅ。

ホームはヨーロッパの終端駅らしくいわゆるくし形の配置で、5面8線。ホームの終端側に駅舎があるという格好。ホームの先はすぐにトンネルとなっており、ポルトがいかに起伏の激しい地形かということがよくわかる。トンネルを抜ければまもなくカンパニャン駅で、この駅間の所要は約5〜6分といった程度。カンパニャン駅発着のアルファ・ペンドゥラールまたはインテル・シダーデスの乗車券ならばその乗車券でカンパニャン駅〜サン・ベント駅間の普通列車にも乗車可能なので、ぜひともこの駅を見学するだけではなく"利用"したいものだ。鉄道の旅に彩りを添えてくれることは間違いなし。

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ポルト=サン・ベント駅 ホーム
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▲くし形のターミナルに列車が並んでいる
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ポルトガル鉄道3400形電車
2016.2.10/Porto Campanhã

▲ポルト都市圏の近郊列車、Siemens製の3400形電車
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ポルトガル鉄道3400形電車 車内の様子
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▲近郊列車の車内。2+2配置のクロスシートだが、広軌ということもあって横に広い

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