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エトセトラ

2016.10.17

違うようで同じ、同じようで違う2本の羽田空港行。

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都営5300形 5304編成
2012.9.21/四ツ木

▲京成線内では唯一の存在だった、都営車による特急羽田空港行546T
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都営5300形 5320編成
2012.7.8/八 広

▲列車の時刻はほとんど同じながら、土休日は快速として運転していた530T

[平日]546T 特急羽田空港
始発:印旛日本医大517 → 終着:羽田空港652
ダイヤ:2010.7.17改正
備考:高砂まで普通、押上から急行、泉岳寺からエアポート急行

[土休日]530T 快速羽田空港
始発:印旛日本医大517 → 終着:羽田空港652
ダイヤ:2010.7.17改正
備考:高砂まで普通、押上から急行、泉岳寺からエアポート急行

北総線上り列車のうち、早朝の2本は京成押上線内で優等運転を行なっているが、そのうちの2本目として運転されていた都営車の羽田空港行である。2010年7月ダイヤ改正の時点で平日は546T、土休日は530Tとして運転されていたもので、平日546Tは京成線内を特急、土休日530Tは快速として走っていた。特に前者の特急羽田空港行は、京成線内で見られる都営車の種別行先の組合せとしては唯一もので、都営車の特急羽田空港行はこの時点で以前ご紹介した土休日525Tと合わせて2本のみという珍列車。京成車の510Kと同じように、北総線から京急線まで直通し、事業者の境界駅毎で種別変更を計3回も行なう列車となっており、珍列車であることと合わせてなかなか面白い列車である。

・・・って、ちょっ待てよ!(キム○ク風) 勘の良い方はすでにお気づきかもしれないが、京成線内の高砂〜押上間は特急も快速も停車駅が同じじゃねーですかい! 京成線内で特急と快速とで種別が違うのだから、他の線区においても何か違いがあるかと言えば、平日546T、土休日530Tともに北総線内は普通、都営浅草線内は急行、京急線内はエアポート急行となっており、京成線内以外は全く同じ。そして、停車駅が同じならば始発駅の印旛日本医大の発車時刻と終着駅の羽田空港の到着時刻も同じであり・・・。にもかかわらず、なぜ平日546Tが特急で土休日530Tは快速なのだろうか。

この問に対する答えのヒントは、2010年7月に実施されたダイヤ改正の内容にある。京成線の2010年7月ダイヤ改正は、成田スカイアクセス線の開業という華々しいものであったが、その陰で京成線から急行の種別が消えたダイヤ改正でもあった。それまで押上線内を急行で走っていた列車はどうなったのかというと、押上線内の優等運転を取り止めて普通列車となったものも多いが、引き続き押上線内を優等列車として走る必要のあるものは一律に快速に格上げされた。例えば、夕方〜夜に走っていた下りの北総急行がそれにあたる。これを踏まえて2010年7月以前の時刻表を見てみると、土休日530Tはもともと急行だったことが確認できる。このため、2010年7月ダイヤ改正で土休日530Tは急行から快速に格上げしたもの、平日546Tは以前より特急だったので引き続き特急で走る、というカラクリだった。というわけで、停車駅が同じにもかかわらず種別の異なる2本の列車は、ダイヤ改正以前の運行形態を引きずっていたというわけである。

そんな似て非なる2本の羽田空港行だが、2012年10月ダイヤ改正で北総車の運用(520N)になった。同時に、ダイヤ作成の担当者も平日と土休日とで種別が異なる状態を気持ちが悪いと思ったのか、種別も特急に統一された。もしこの時に、土休日の列車が快速のままだったら北総車の快速羽田空港行が走っていたはずであり・・・これはちょっと見てみたかった気がする。

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