KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2016.10.13

京急2000形2451編成、最後のご奉公。

D27476.jpg

京急2000形 2451編成
2016.10.10/港 町

▲京急2000形、大師線に現る
D27509.jpg

京急2000形 2451編成
2016.10.10/京急川崎〜港町

▲港町のS字カーブに向かってそろりと進んでいく2000形

10月9日および10日の両日、京急2000形で最後の4両編成となっている2451編成が大師線の運用に入った。2000形が大師線を走るのはこれが4度目のできごと。2000形の大師線入線を簡単に振り返ってみると、2010年10月13日に2411編成と2441編成が突如として大師線に入り、試運転を実施。これが2000形にとって初めての大師線入線となった。

同年11月3日には2411編成が大師線で初めて営業運転を行ない、10月に実施された試運転と合わせて大師線を走る2000形の時代がやってきたものと思われた。ところが、その後は全くもって音沙汰がなくなってしまい、2000形の大師線不適合説すら出る始末。そんな中、2016年6月11日に2451編成により約5年半ぶりに2000形が大師線にて営業運転を実施、そして今回再び2000形の大師線入りが実現することとなった。このように2000形が大師線を走るのはまさに片手で数えられる程度、京急全体の歴史から見れば極めて珍しい光景である。

折しも2451編成を置換えるであろう新1000形1809編成がすでに入線済み、試運転も終えて営業運転に向けてスタンバっている最中での、2000形の大師線営業運転。もちろん京急も誰もさよなら運転とは言っておらず、表向きは2451編成のただの定期列車にすぎないのだが、これが2000形4両編成の実質的なさよなら運転であることは明白であった。結果的に翌11日の91A運行にて2451編成は営業運転を終えたようなのだが、この日も通常では考えられないめちゃくちゃな動きをしたようで、京急の2000形に対する愛情を感じずにはいられないところである。4両編成の2000形でこれなんだから、8両編成の2000形が引退する際はいったいどうなってしまうの・・・。

D27440.jpg

京急2000形 2451編成
2016.10.10/京急川崎

▲京急川崎の大師線ホームで発車を待つ2000形、、、やっぱりちょっと特異な光景
D27452.jpg

大師線を走る京急2000形に乗る
2016.10.10/**

▲2000形で行く大師線はとても新鮮であった・・・2000なのに

全盛期の2000形からしたら2451編成の実質的なさよなら運転が大師線であったことについて違和感を覚えたという声も聞かれたが、やはりここは京急からの特別な計らいを純粋に楽しみたいところ。2000形が大師線を走ったというのもまた2000形の歴史の1ページなのである。私としてはこれまでの2000形の大師線入線をことごとく逃していたので、最後の最後で大師線での2000形を見て乗って撮る機会を得られることができたのはとてもよかった。

  • 京急
  • タグはありません

関連記事

京急2000形のエアポート急行

まだまだ頑張る京急2000形。早いもので、京急2000形に3ドア、ロングシートの車両が現れてからもうすぐ20年が経とうとしている。2000形の登場が1982〜87年、3ドア化+ロングシート化...

京急2000形のエアポート急行
京急1500形「大師線赤札号」運転

名鉄では、ない。京急電鉄では、5月1日からの10年に1度の川崎大師大開帳奉修に合わせて、川崎大師に深いゆかりを持つ京急大師線で「大師線赤札号」の運行を行なっている。「大師線赤札号」は川崎大師の...

京急1500形「大師線赤札号」運転
京急2000形2011編成 リバイバルカラーに

1月22日、京急ファインテック久里浜事業所で検査を行なっていた京急2000形2011編成が出場し、試運転を行なった。同編成は今回の入場で塗装が登場時の塗分けとなっており、リバイバルカラーでの...

京急2000形2011編成 リバイバルカラーに
京急大師線 干支ヘッドマーク2008

あけましておめでとうございます。2008年もよろしくおねがいいたします。ってことで、遅ればせながら京急大師線のヘッドマーク電車の撮影に行ってきた...

京急大師線 干支ヘッドマーク2008
京急700形 「川崎大師大開帳奉修」ヘッドマーク

10年に一度のヘッドマーク・・・? 京浜急行では、川崎大師の大開帳奉修に合わせて大師線を走る700形にヘッドマークの掲出を行なっている。川崎大師の大開帳奉修は10年に一度の伝統行事で...

京急700形 「川崎大師大開帳奉修」ヘッドマーク

最新記事

2025.05.05

北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出

走り続けて30年。北総鉄道では、4月1日に同社が管理を行っている9100形がデビュー30周年を迎えたことを記念して、ヘッドマークの掲出を実施している。ヘッドマークを掲出しているのは9100形の...

北総9100形 デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出

2025.04.30

京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)

2024年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2024年度の駅別乗降人員をランキング形式で...

京成線 駅別乗降人員ランキング(2024年度)

2025.04.26

京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施

表現するならば、「激震」。4月1日、京成グループでは傘下のバス事業会社の再編を実施した。京成電鉄の完全子会社となる京成電鉄バスホールディングスを持株会社として新たに設立。その上でグループ15社...

京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施

2025.04.20

北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)

今年も春がやってきた4月20日、臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。同日に北総鉄道がイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催するイベント「ほくそう春まつり」に合わせて運転される恒例の...

北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)

2025.04.15

京成グループ 車両の動き(2024年度)

京成グループにおける2024年度の車両の動きをまとめてみよう。2024年度の車両の動きの目玉は、やはり3100形以来6年ぶりの新型車両となる3200形が登場したことであろう。今年度は日本車両製の...

  • 京成
  • タグはありません
京成グループ 車両の動き(2024年度)