2016.11.18
ダイヤ修正の前日ということで、ダイヤ修正で消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。

京成3500形 3588編成
2015.12.22/実籾〜八千代台
- [平日]755 普通大和田行
- 始発:上 野729 → 終着:大和田838
- ダイヤ:2014.11.8改正
- 備考:
平日755レは4両編成の普通大和田行である。2014年11月ダイヤ改正で登場した列車で、4両編成の普通大和田行は約10年ぶりの復活。時刻表だけ見ていると当列車は同改正でポッと出現したように見えるが、実は長らく走っていた津田沼→大和田の回送列車を営業運転化+上野始発としたもの。2014年11月ダイヤ改正では4両編成の減+6両編成の増が盛り込まれていたが、これを単純に4両編成3本から6両編成2本としたがゆえに運用数が1本減って朝ラッシュの下り方向にそのしわ寄せがきていたため、大和田までの区間列車と言えども営業列車にする必要があったものと思われる。ちなみにこの大和田行の約10分前を同じく4両編成のうすい行が走っており、4両編成の珍列車が連続して下っていた。
既報の通り来たるダイヤ修正ではさらなる4両編成の列車の削減が進められ、当列車も運転区間は変わらないものの6両編成となる。今回のダイヤ修正では4両編成の運用3本相当が6両編成に変更されており、当列車を含む55運行がそのうちの1本にあたった格好。何の因果か、4両編成が削減されたダイヤ改正で登場して、4両編成がさらに削減されるダイヤ修正で消滅する形となるが、これはここ数年の4両編成の動きの大きさの結果を物語っている。
余談ながら、今回のダイヤ修正では平日の夕方以降に走る大和田行が2本削減されており(1本は快速1往復分の減便に伴う代替で成田まで延長、もう1本は千葉中央行に行先変更で京成津田沼〜大和田間が純減)、ダイヤ修正以降、大和田行は平日4本、土休日1本となる。いちおう当記事は4両編成の大和田行を珍列車として扱ったつもりではあるが、将来的に列車の削減が進めば真っ先に消えるのは区間列車たる大和田行だろうから、そのうちに大和田行そのものを珍列車としてご紹介しなければいけない時が来るかもしれない。
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