2016.11.23
京成3700形3708編成の見た目に変化。

京成3700形 3708編成
2016.11.19/ユーカリが丘〜うすい
11月18日、宗吾工場において全般検査を実施していた3700形3708編成が出場した。同編成は今回の全般検査を機にパンタグラフが交換されており、下枠交差式から新しくシングルアーム式のものとなった。3700形では3828以降の編成が製造時より、また似たような車体を持つ3400形が既にシングルアーム式パンタグラフとなっているが、このスタイルの車体とシングルアーム式パンタグラフとの組み合わせにはちょっと違和感・・・。
今回交換されたシングルアーム式パンタグラフは、広く一般的に用いられている東洋電機製のPT71系。京成電鉄でも3700形6次車から3000形やAE形に至るまで使用されている実績のあるパンタグラフであり、保守の手間の削減や予備品の共通化を見込んでいるものとみられる。3700形と姉妹車両である北総7300形と9100形で先行していた下枠交差式からシングルアーム式への交換が、3700形にも及んだ格好だ。
今後、3700形は北総7800形となった編成も含めてシングルアーム式パンタグラフへの換装が進むと思われるが、3700形が全てシングルアーム式パンタグラフになれば、3600形だけが下枠交差式パンタグラフで残ることになる1)。

京成3700形 3702(海側)
2016.11.14/宗吾車両基地
それにしても、3700形については2011年度より行われている車体の改修工事においても工事が実施されるごとに内容に違いがみられるし、それとは別にパンタグラフの交換が進むとしたら、ますます編成ごとに各箇所の仕様が異なるという状況となりそう。それは既に混沌とも言える様相を呈しているが、そうした違いが生まれるのは登場から25年経った車両の宿命とも言えるだろうか。
- 1)このほか3500形未更新車が菱形パンタグラフであるが、これは今年度中の引退が見込まれるので除外した。
- ツイート
- #
- 京成
- 改造
関連記事
京成3700形 3708編成の車体改修工事を実施
1月中旬頃より車体の改修工事を行なっていたという3708編成だが、このほど工事が完了し、営業運転に復帰したので、早速その内容を見てみよう。大雑把に観察した範囲で変化が見られた箇所は次の通り。ドア...
京成3700形 成田スカイアクセス線を走る その2
京成3700形のアクセス運用、その2。3798編成が6月8日より2日間、アクセス運用に入った。8日に05Kで宗吾を出庫し、翌9日の11K(午前中の高砂入庫まで)に充当している。3700形(1次車...
京成3700形 成田スカイアクセス線を走る
以前、「京成3050形 京成本線を走る」という記事を掲載したが、それと逆の現象である。3738編成が原因は不明ながら5月17日より3日間、通常は3050形が充当されるアクセス運用に入った。17日...
京成3700形3858編成 全検出場、フルカラーLED化
全検入場していた3858編成だが、行先・種別がフルカラーLEDとなって出場した。3700形の行先LED化については、3818編成までの実施で一旦止まっていたが、フルカラーLEDで再開した模様...
3400形にシングルアーム型パンタグラフ
2月の上旬より3400形5号車のパンタグラフが、従来の下枠交差型からシングルアーム型パンタグラフに交換されている。パンタグラフの交換はまず3438編成から実施され、続いて3408編成...
最新記事
京急線 2022年11月の大幅ダイヤ改正を見る
京急線、約23年ぶりの大幅ダイヤ改正。京急線で2022年11月26日に実施されたダイヤ改正は、京急自ら「23年ぶりの大幅ダイヤ改正」と表現するほど大きなものであった。その中でもとりわけ大きな内容...
京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了
京成本線実籾〜八千代台間、実籾カーブの線形改良が完了。京成電鉄が進めている本線実籾〜八千代台間の線形改良工事に大きな動きが生じている。5月19日終電後から翌20日未明にかけて上り線の切り替え工事...
京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)
2022年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2022年度の駅別乗降人員をランキング形式で見て...
京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
今年も大型連休が終わり、鉄道各社から設備投資計画が発表される季節がやってきた。京成電鉄でも18日に発表があったところなので、これを読んで今後の動きを探ってみよう。2023年度における鉄道事業の...
ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン
リゾートカラーのちばレインボーバスが登場。北総線沿線の印西市に本社を構えるちばレインボーバスは、自社導入の車両のほか、京成バスグループ各社からの経年の移籍車で営業を行っている。同社の移籍車に...