2017.02.17
千葉中央バスだと思ったでしょう? 京成バスだよー。

京成バス N130号車
2016.5.30/花見川公民館前

京成バス N130号車
2016.5.11/八千代台駅
京成バスほどの大きな事業者ともなれば変な車両の1台や2台が在籍しているものと思うのだが、これはまさしく変な1台。長沼(営)に所属するN130号車は、もはや見た目で分かっていただけると思われるが、京成バスなのに千葉中央バスの塗装をまとう車両である。2005年式のいすゞジャーニーJ(PB-RX6JFAJ)で、元はもちろん千葉中央バス。千葉中央バスでは2119号車だった車両とのことである。日野リエッセではなく、OEM車種のいすゞジャーニーJというのも珍車度(?)を上げる要素になっている。京成バスでは自社発注でのジャーニーJ導入の実績はなく、このN130号車のほかに東京ベイシティ交通や市川ラインバスから数台の移籍車が事例としてあるだけである1)。車種としても少数派なのだ。
このような珍妙な車両が登場したのは2013年10月の千葉市コミュニティバスの路線移管に伴う車両のやりくりによるもののようで、京成バスからのエアロミディMEとのトレードのような格好での転属が行なわれた。他の事業者、特にグループ子会社から京成バスに車両が転属するということはしばしばあることだが、たいていはきちんと京成バスの塗装に塗り直されており、本稿のN130号車のように移籍前の塗装のまま走るというのは珍しい。千葉中央バス時代との違いは、社名が京成バスに書き換えられているといった程度である。京成バスに近い青系の色だし、塗り替えるのめんどうくさいからこのままでいーじゃんということなのだろうか。いずれにせよよくわからん。
N130号車は同営業所の北部循環線[八千13]専用車となっており、珍車のわりに捕まえやすい車となっている。同線の愛称である「花まわる号」と書かれた紙を前面に貼り付けた姿で運行している。
- 1)N130号車を除いていずれも京成バスシステムへ移籍済。
- ツイート
- #
- 京成バス
- タグはありません
関連記事
千葉内陸バス1185号車 京成カラーの富士7Eノンステップ車両
千葉内陸バスに突如やってきた富士7Eボディのノンステップ車両。千葉内陸バスの1185号車である。見ての通り京成カラーをまとった富士重工7Eボディのノンステップ車両で、京成バスからの移籍車両...
京成バス フルカラーLED行先表示の車両が登場
ついに京成バスにもフルカラーLEDの波が到達・・・! 10月8日に幕張メッセの屋外展示場において開催された「京成バスお客様感謝フェスティバル」で展示されたE164号車(江戸川(営)所属...
京成バスA2-875号車 西武バスからの貸出車両
西武バスが幕張の街を走る。千葉ロッテマリーンズのお膝元である幕張を走る京成バスと、グループ企業に西武ライオンズを擁する西武バスでは、プロ野球リーグの「埼玉vs.千葉シリーズ」開催時において、所属...
ちばシティバスC429号車 復刻塗装
ちばシティバスでは、2月上旬より復刻塗装の車両を運行している。ちばシティバスの塗装と言えば青系のものだが、1999年のちばシティバス運行開始時にこの復刻塗装車両のようにピンク色の車両が存在して...
京成バス さようなら花輪車庫
京成バス花輪車庫、50年以上の歴史に幕を閉じる。京成線に乗っていると船橋競馬場〜谷津間の海側に見えるバスの車庫、それが京成バス花輪車庫である。このたび京成グループの資産の活用の一環として再開発を...
最新記事
京急線 2022年11月の大幅ダイヤ改正を見る
京急線、約23年ぶりの大幅ダイヤ改正。京急線で2022年11月26日に実施されたダイヤ改正は、京急自ら「23年ぶりの大幅ダイヤ改正」と表現するほど大きなものであった。その中でもとりわけ大きな内容...
京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了
京成本線実籾〜八千代台間、実籾カーブの線形改良が完了。京成電鉄が進めている本線実籾〜八千代台間の線形改良工事に大きな動きが生じている。5月19日終電後から翌20日未明にかけて上り線の切り替え工事...
京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)
2022年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2022年度の駅別乗降人員をランキング形式で見て...
京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
今年も大型連休が終わり、鉄道各社から設備投資計画が発表される季節がやってきた。京成電鉄でも18日に発表があったところなので、これを読んで今後の動きを探ってみよう。2023年度における鉄道事業の...
ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン
リゾートカラーのちばレインボーバスが登場。北総線沿線の印西市に本社を構えるちばレインボーバスは、自社導入の車両のほか、京成バスグループ各社からの経年の移籍車で営業を行っている。同社の移籍車に...