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エトセトラ

2017.05.21

​金町線に還ってきた、我らがアイドル京成3600形3668編成。

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京成3600形 3668編成
2017.5.15/高砂〜柴又

▲金町線を走る3668編成。3600形が金町線を走るのは約17年半ぶり
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京成3600形 3668編成
2017.5.15/柴 又

▲金町線末端の単線区間から柴又に入線するところ

​2016年度末に中間車両の3608-3601が廃車され、4両編成になった3668編成。4両編成になったということで金町線の運用にも入っており、日常的に3600形が金町線を走るという光景を見ることができるようになった。以前の記事でも記したとおり、1997〜1999年に実施された3600形の8両編成化による編成組み換えで余った先頭車両にて組成した3668編成は、3668-3621-3628-3661の4両を先行して営業運転に投入、後ほど3601と3608を組み込んで6両編成とした経緯があり、1999年2月より半年間だけ4両編成として走っていたことがあったので、同編成が金町線を走るのは約17年半ぶりのできごと。3668編成が金町線の"最新型"として還ってきたというわけである。

​京成電鉄ではかねてより4両編成の削減を行なっており、特に2014年11月ダイヤ改正と2016年10月ダイヤ修正を経て、現在のダイヤでは4両編成の運用は5本にまで減らされてしまっている。しかし逆に言えば、運用が減らされた分だけ特定の編成に出会える確率が上がるということ。4両編成は予備の1本を合わせると6本の編成で運用を回しており、金町線で3668編成に当たる確率は単純に1/6だ。さらに、4両編成は運用が少ないおかげで車両の動きが単純化しており、平日午前中のB51/51運行(土休日は51運行)に入った車両は、翌日には金町線を走る73運行、翌々日も金町線の71運行に必ず入るという、3日間に渡って運用が固定される流れができあがっていて、特定の車両が非常に追いかけやすくなっている。昨今ではネット上の目撃情報も非常に充実しており、3668編成の動きは手に取るように把握することだって可能。金町線を走る3668編成をとらえるのが大変容易になった。4両編成になった3668編成は、まさに会いに行けるアイドルなのだ。

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京成3600形 3668編成
2017.5.15/高 砂

▲2010年7月に新設された高砂の金町線高架ホームに進入する3668編成。もちろんこの場所には初入線になる

​当の3668編成はというと、4月にも全般検査にて出場したほか、これに先立って車両間の転落防止用外幌も取り付けられており、まだまだこれからも走るぞといった雰囲気。3600形は昨年度に3618編成が廃車になってちょいと先が見えてきた感が出てきたが、3668編成だけに関して言えば前述の編成組み換えの際に電動車化しているという事情もあり、しばらくは安泰なんじゃなかろうか。

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