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エトセトラ

2017.07.27

新京成8000形にもついにジェントルピンクの新デザイン車両が登場。

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新京成8000形 8518編成
2017.7.5/稲毛〜みどり台

▲2017年4月の検査出場に合わせて新塗装になった8518編成。装いも新たに京成千葉線に直通する

新京成電鉄では2014年に制定した新しいコーポレートアイデンティティ(CI)に基づいた車両の新デザイン化を順次実施しているが、このほど8000形の新デザイン電車が登場した。4月にくぬぎ山工場を出場した8518編成が8000形では初めての新塗装として走っている。8000形としては、登場時におけるマルーンとキャンディピンクのツートンカラーから数えて4代目の塗装ということになった。

8000形の新塗装では、同車の前面におけるアイデンティティとも言える前照灯回りの部分は黒色に塗り直されて、多少シャキッとした表情になった。前面に貼付された新京成ロゴはジェントルピンクの塗装を凹ませて配されており、多少収まりが悪い気がしないでもない。しかし、ほかに貼る場所もないのでこれは仕方のないところか。全体的に"年増の厚化粧"感は否めないが、これはこれで似合っているのではないかと思う。それにしても、くぬぎ山のタヌキとして親しまれてきた8000形だが、新塗装で前照灯回りが黒色になった姿はまるでパンダである。

2014年に車両の新デザイン化が発表されてからもうすぐ3年、ようやく8000形の新デザイン電車が登場した格好。車両の新デザイン化はくぬぎ山工場での全般検査あるいは重要部検査に合わせて行なわれているが、3年近くものあいだ8000形の新デザイン電車が現れなかったのは入場のタイミングが合わなかったことによる。新デザイン車両が登場した2014年9月以降では、8510編成が2015年末にも検査期限に近づいて入場すれば新デザイン化のはずだったが、同編成はN800形N848編成に置き換えられて廃車になってしまった。その後、2017年になって8518編成が無事に入場し、前述のように8518編成が8000形の新デザイン電車の第一号になった。これによりすべての形式で新デザイン電車が揃うこととなり、6月に開催された「新京成サンクスフェスタinくぬぎ山」では新デザイン電車の4形式並びが実現したのは既報のとおりである。

なお、8518編成の後に入場した8512編成はリバイバルカラーになって出場。8514編成はまだ京成千葉線直通のストライプ帯のままなので、現在在籍している8000形の3編成はいずれも塗装が異なるという少し楽しい状態になっている。

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