KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2017.08.30

​東洋バスの子会社である千葉シーサイドバス。同社に所属する車両は東洋バスからの移籍車が多数を占めているが、自社で導入した車両もわずかながらに存在する。その中の1台、2682号車を紹介しよう。

X62090.jpg

千葉シーサイドバス 2682号車
2016.8.27/千葉市花見川区幕張本郷

▲千葉シーサイドバスの2682号車。同社では唯一の自社導入となる中型車
X55672.jpg

千葉シーサイドバス 2682号車
2015.6.30/本社営業所

▲反対側。現在はイトーヨーカドー幕張店のお買物バスとして使用されており、専用のラッピングをまとう

​​千葉シーサイドバス2682号車は、2009年に導入した西工ボディの中型車である。三菱ふそうのヘヴィユーザーである東洋バスグループらしく、日産ディーゼルのスペースランナーRMではなくそのOEM版であるエアロミディSとしての導入で、型式はPDG-AR820GAN。前述のように千葉シーサイドバスが自社で導入した車両で、特徴は何と言っても同社のオリジナルカラーとなっている点である。仕様は同時期に東洋バス本体に導入された同型の車両に準じているが、千葉シーサイドバスオリジナルカラーの中型車は唯一無二の存在。導入当初は千葉200か2123のナンバーで、2123号車として東洋バスからの移籍車に混ざって運用に入っていた。

​唯一の自社発注かつオリジナルカラーの中型車ということで、同社におけるエース的存在になるかと思われた。・・・が、2123号車は2011年に突如として東洋バス本体に移籍。ナンバーもきちっと習志野200か1334に付け替えられて東洋バスの1334号車ということになり、ここに千葉シーサイドバスカラーの東洋バスというよくわからない車両が登場することになった。東洋バスではフルルガーデン八千代のユーカリが丘地区へのお買物バスとして、約2年ほど使用された。

2013年になって同車は千葉シーサイドバスに再度転属し、2498号車(千葉200か2498)として復帰。ただし、一般路線に戻ることはなく、今度はイトーヨーカドー幕張店のお買物バスとして使われることになった。さらに同年11月には同店の「ぷんぱに☆バス1)」ということになり、これに合わせたラッピングを実施。千葉230あ2682の希望ナンバーを取得し、2682号車ということになった。希望ナンバーにしては少し中途半端な数字に見える2682は、「ぷんぱに」の語呂合わせである。

P11586.jpg

千葉シーサイドバス 2123号車
2010.10.9/海浜幕張駅

▲2123号車として一般路線で走っていた頃の写真

​普通であれば、唯一の自社発注かつオリジナルカラーの中型車という存在は必ずや虎の子になりそうなものだが、その唯一の存在というのが逆に仇となったのか、少し波瀾万丈な人生を送っている2682号車。せっかくのオリジナルカラーも現在はラッピングで隠されてしまっており、やや不遇な扱い。ただ、千葉シーサイドバスの路線の設定のない幕張本郷周辺や幕張ベイタウン、検見川地区で見かけることができるのはお買物バスという役得だろうか。毎日同じ時間に決まったコースを走っているので、捕まえやすい存在になっている。

  • 1)「ぷんぱに」とは、イトーヨーカドーの長田さんという方が考案した、笑顔の作り方らしい。

関連記事

祝・バスコレ化! 東洋バス1707号車

2017年6月に(株)トミーテックより発売されているTHEバスコレクション第22弾において、東洋バスが名だたる大手事業者に混ざってラインナップに仲間入り。これはめでたい! というわけで、今回は...

祝・バスコレ化! 東洋バス1707号車
千葉シーサイドバス 車両一覧

本稿は千葉シーサイドバスに在籍している車両および過去に在籍していた車両を表にまとめたものである。2003年の設立からの全車両を掲載しているつもりである。千葉シーサイドバスではいわゆる社番が...

千葉シーサイドバス 車両一覧
千葉シーサイドバス2891号車 KC-MP系エアロスター

10月上旬に東洋バスと千葉シーサイドバスとで車両の動きがあったので、見てみよう。東洋バスから千葉シーサイドバスへ3台の車両が転属した。転属した3台は次の通り。千葉200か2891 ← 習志野...

千葉シーサイドバス2891号車 KC-MP系エアロスター
東洋バス 車両一覧

東洋バスに在籍している車両および過去に在籍していた車両を表にまとめたものである。車両一覧というからには本来は創業時からの全車両を掲載すべきだが、過去にさかのぼればさかのぼるほどよくわからなく...

東洋バス 車両一覧
山梨交通C822号車 元東洋バスの日デRN

山梨方面に用事があったついでに南アルプス市を走る元東洋バスの様子を見てきたので、そのレポートをば。山梨交通C822号車、1998年式の日産ディーゼルKC-RN210CSN(富士重工8Eボディ)で...

山梨交通C822号車 元東洋バスの日デRN

最新記事

東京BRT プレ運行開始 1 - 東京BRTの概要

祝・東京BRTプレ運行開始。2020年10月1日、東京BRTが開業した。まずはプレ運行(1次)ということで虎ノ門ヒルズ~新橋~晴海BRTターミナルの1系統のみの運行となっているが、11月のある日...

東京BRT プレ運行開始 1 - 東京BRTの概要
夜行快速「ムーンライトながら」の思い出

さようなら、ムーンライトながら。1月22日、JR東海は春の臨時列車の運転計画の中で臨時快速「ムーンライトながら」の運転終了を発表した。人々の行動様式の変化による列車の使命の薄れや使用車両の...

夜行快速「ムーンライトながら」の思い出
京急線 神奈川新町駅構内における踏切脱線事故の調査報告書を読む

2月18日、運輸安全委員会は2019年9月5日に発生した京急線神奈川新町駅構内における踏切脱線事故についての調査報告書を公開した。私としてもこの事故がどうして起きてしまったのか気になっていた...

京急線 神奈川新町駅構内における踏切脱線事故の調査報告書を読む
京成AE形 「東京オリンピック・パラリンピック」ラッピング

やるのか、やらないのか。1月下旬より、京成AE形にて「東京オリンピック・パラリンピック」のラッピング電車が走っている。ラッピングの対象となっているのはAE8編成。当該のラッピングについては、京成...

京成AE形 「東京オリンピック・パラリンピック」ラッピング
京急大師線 干支ヘッドマーク(2021年)

京急大師線、毎年恒例の干支ヘッドマーク。京急電鉄では、1月1日より毎年恒例となっている大師線の干支ヘッドマークの掲出を実施した。今年の干支は丑で、大師線を走る1500形に2種類のヘッドマークが...

京急大師線 干支ヘッドマーク(2021年)

東洋バスタグはありません