2017.12.01
MRTパープルラインを1往復し、シャトルバスでバンスー駅に戻ってきた。そのついでにタイ国鉄のバンスー駅を少しばかり観察。
タイ国鉄のバンスー駅は、巨大な車庫や貨物駅も併設するタイ国鉄の要所のひとつ。北本線と南本線の分岐駅でもあることから正式にはバンスー・ジャンクション駅という。より正確には北本線の当駅をバンスー・ジャンクション1駅、南本線の当駅をバンスー・ジャンクション2駅として2つの駅がひとつになっている格好らしく、南北に長い駅構内の中で北本線が南側を南本線が北側をそれぞれ使用しているという状況になっている。
駅構内は屋台が出ていたりしてなんだか散らかっているあたりがいかにもタイの主要駅という雰囲気。駅前のロータリーとの境界はあるようでなかったりして、人々は駅構内に自由に出入りしている。だが、このバンスー駅こそが将来のバンコクの交通ネットワークのカギを握る超重要ポイントなのだ。
タイ国鉄ではこのバンスー駅をバンコクの新しい中央駅とすべく、駅の東側でバンスー新ターミナル駅の建設を進めている。駅のホームよりそちら側に目をやると、確かに建設中の超巨大コンクリート建造物が。見るからにどエライ規模だ。タイ国鉄によれば、最終的には2層高架式、計12面24線という超巨大ターミナルになるんだそうである。おいおい、京急蒲田要塞っていうレベルじゃねぇぞ!
バンスーの新ターミナル駅には、これも現在建設中のタイ国鉄ライトレッドライン、ダークレッドラインの新しい都市鉄道が乗入れるほか、長距離列車についても当駅がバンコクの起終点になるということのようである。この新ターミナル駅がいつ完成するかは不透明ながら、完成した暁には周辺の雰囲気も一変することになろう。当駅の近隣には北バスターミナルがあるほか、将来的にはスワンナプーム空港方面に向かう空港鉄道(ARL)も当駅まで延伸するというから、バンコクにおける一大交通ジャンクションになることは間違いなさそうである。
裏を返せば、現在のバンコクの中央駅たるフアランポーン駅が、近い将来に中央駅の地位を譲るということでもある。バンコクにおける鉄道シーンも一変しそうなバンスー新ターミナル駅、これによって失われてしまう風景や光景も多そうだが、バンコクの発展には必要なものだろうから、部外者としては推移をただただ見守るだけである。
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