KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2018.01.26

6両編成の特急成田空港行が再び走る。

D29548.jpg

京成3500形 3548編成
2018.1.25/ユーカリが丘〜うすい

▲特急成田空港行として走る3548編成。いつもの突発で組成された8両編成の3500形と思うことなかれ、6両編成である。4ヶ月ぶりに6両編成の特急が走ってしまった

​1月25日、8両編成のA13運行に6両編成の3500形3548編成(3548-47+3512)が代走として充当した。原因は65K運行に充当していた3700形3768編成の不具合があったようで、これにより7A12通勤特急上野行として走っていた3600形3688編成を成田より急遽764K快速特急西馬込行に振替え、7A12の成田〜宗吾参道間を運休とした上で宗吾参道より3548編成をA13運行に充てたということの模様。現在、入場等が重なって8両編成の予備がない状態であったことに加え、車両不足時に出現する3500形の突発8両も組成する時間的余裕がなかった1)ために、6両編成を8両の運用に入れるしかなかったものとみられる。

3548編成は9A13の成田空港到着後に車両交換となり、代走は終了した。7A12→9A13の1往復が代走となり、ゆえに6両編成の通勤特急と特急が走った。冒頭の写真は9A13で走る特急成田空港行である。6両編成の特急は以前にお伝えした通り昨年9月にも同じく代走として走っており、4ヶ月ぶりのことになる。

それでは6両編成の通勤特急はというと、2004年末の大晦日に6両編成の通勤特急が走っている2)が、それ以降は特に話題にあがっていないので、もしかしたらそれ以来のできごととなるだろうか。もしそうであるならば、2002年に登場した現行の通勤特急が6両編成で運転されるのは2回目ということになるが、いずれにせよきわめて珍しい事例である。

前述のように6両編成の特急は今年度2回目、さらに昨年12月6日には車両トラブルの影響で6両編成のアクセス特急もやはり代走として走っている。他方、昨年10月ダイヤ改正では上り終電の繰り下げに伴い6両編成の快速が増えるといった話題もあり、今年度の京成はよくも悪くも"6連優等"がトレンドといった感じになっている。

  • 1)このとき車庫には3516編成(4両)がいたはずなので、時間的制限がなければ3548編成とで8両編成を組成することができたものと思われる。
  • 2)終夜運転実施に伴う運用変更で、22A18通勤特急上野行が6両編成での運転になった。

関連記事

A01:3015編成 6両編成の特急成田空港行走る

6両編成の特急成田空港行が走る。9月16日、8両編成のA01運行に6両編成の3000形3015編成が入った。早朝に発生した宗吾参道駅におけるポイント故障に伴うダイヤ乱れの影響によるもの。京成...

A01:3015編成 6両編成の特急成田空港行走る
ダイヤ改正に伴う代走 73H:5317編成

10月26日のダイヤ改正で京急車1本の夜間滞泊場所が浅草橋から馬込車両検修場に変更されるのに伴って、ダイヤ改正前日となる25日に運用変更が行なわれた。それは31Tと73Hの充当車を運行途中で交換...

ダイヤ改正に伴う代走 73H:5317編成
ダイヤ改正に伴う代走 15T:1081編成

10月21日ダイヤ改正の記事でも触れた通り、今回のダイヤ改正では都営車1本と京急車1本の夜間滞泊場所の交換が実施されており、これに伴ってダイヤ改正前日となる20日に代走が見られた。それは羽田空港...

ダイヤ改正に伴う代走 15T:1081編成
ほくそう車両基地まつりに伴う代走 35N:3536編成

自社のイベントのために他社の車両をこき使っちゃうんだぜ〜、ワイルドだろう〜? 7月28日、35Nに3536編成が充当した。この日は北総鉄道印旛車両基地にて「ほくそう車両基地まつり」が開催されて...

ほくそう車両基地まつりに伴う代走 35N:3536編成
都営フェスタに伴う代走 61T:7268編成

「都営交通100周年記念フェスタ in浅草線」の裏舞台、その2。11月5日の「都営交通100周年記念フェスタ in浅草線」開催に伴う代走である。京成AE100形と京急2100形については、終電...

都営フェスタに伴う代走 61T:7268編成

最新記事

京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了

京成本線実籾〜八千代台間、実籾カーブの線形改良が完了。京成電鉄が進めている本線実籾〜八千代台間の線形改良工事に大きな動きが生じている。5月19日終電後から翌20日未明にかけて上り線の切り替え工事...

京成本線 実籾〜八千代台間の線形改良が完了
京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)

2022年度の京成線の駅別乗降人員ランキング! 京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2022年度の駅別乗降人員をランキング形式で見て...

京成線 駅別乗降人員ランキング(2022年度)
京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む

今年も大型連休が終わり、鉄道各社から設備投資計画が発表される季節がやってきた。京成電鉄でも18日に発表があったところなので、これを読んで今後の動きを探ってみよう。2023年度における鉄道事業の...

京成電鉄「2023年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン

リゾートカラーのちばレインボーバスが登場。北総線沿線の印西市に本社を構えるちばレインボーバスは、自社導入の車両のほか、京成バスグループ各社からの経年の移籍車で営業を行っている。同社の移籍車に...

ちばレインボーバス197号車 リゾートカラーの日野ブルーリボン
京成AE形 特別装飾「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」運転(第2期)

お客様がお姫様になっちゃうスカイライナー。第2弾。京成電鉄では、2021年7月より運行を開始したAE形「KENTY SKYLINE(ケンティスカイライナー)」についてリニューアルを実施、2022年...

京成AE形 特別装飾「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」運転(第2期)