2018.03.27
4年に1度の一大イベントである。

芝山鉄道3500形 3540編成
2018.3.27/ユーカリが丘〜うすい
3月27日、芝山鉄道3500形の重要部検査に伴う試運転が八千代台〜芝山千代田間で実施された。3540編成が入場したのは3月上旬のこと。平日朝の宗吾参道〜芝山千代田間1往復のみとなる81運行を中心に動いている3540編成は走行距離が延びないため、4年という検査期限ギリギリでの入場であった。同編成が芝山車として定期検査を受けるのは2013年度末の全般検査以来2度目となるが、今回の重要部検査においても前回の全般検査時に引き続き京成カラーでの出場となっている。かつて3618編成がまとっていた緑と赤の芝山鉄道カラーが消滅して久しいが、それはもはや完全に過去のものということになりそうだ。
全検や重検に伴う試運転はその車両における自社線内で行なう必要があるらしく1)、今回の3540編成の試運転では京成車が出場時に実施する試運転とは異なるS75という番号の行路にて芝山千代田まで入線している。前述のように3540編成が全般検査あるいは重要部検査で入場するのは概ね4年に1度になるので、芝山車が試運転にて芝山千代田に現れるのは4年に1度の珍事になるわけだ。同編成は京成カラーでの出場ということもあり、ともすればただの3500形の試運転のようにも見えるが、車両を1本しか持たない芝山鉄道にとってはオリンピックやワールドカップに並ぶ4年に1度の一大イベントということになるのかもしれない。
- 1)これは同じく京成に全検・重検を委託している北総車も同様で、北総車は京成線内で試運転をした後、別途北総線内でも試運転を実施している。
- ツイート
- #
- 芝山鉄道
- 試運転
関連記事
芝山鉄道3500形 京成金町線を走る
京成金町線を走る3500形。一見すると何ら変哲のないごく普通の日常のように映るけれども、よく見たら番号が3540だし、車体の側面には緑色のプレートと成田空港の広告がチラチラ見えとるし...
芝山鉄道3500形 京成カラーのままで全検出場
芝山鉄道カラー、消ゆ。3月3日、3500形3540編成が宗吾工場を出場、八千代台〜芝山千代田間で試運転を行なった。今回の検査でついに緑と赤の芝山カラーの3500形が登場かと思われたところ、従前の...
芝山鉄道3500形「成田空港開港35周年記念」広告電車
芝山鉄道所属の3540編成が成田空港一色に。2013年5月中旬より、芝山鉄道所属の3540編成が「成田空港開港35周年記念」の広告電車となっている。2013年5月20日に開港35周年を迎えた...
京成3600形3618編成 全検出場、京成カラーに復帰
京成3600形3618編成、ようやく京成カラーに復帰。12月27日、京成3600形3618編成が宗吾工場を出場、試運転を行なった。全検出場となっている。3618編成は2002年より芝山鉄道所属...
芝山鉄道3500形 登場
芝山鉄道による壮大なエイプリルフールネタである(違) 芝山鉄道の3月29日付けのプレスリリースの通り、4月1日をもって芝山鉄道の所属車両が変更となった。京成3500形3540編成が芝山鉄道...
最新記事
京葉線 幕張豊砂駅で勝手にE231系・209系撮影会
3月18日に開業した京葉線幕張豊砂駅。先日、訪れる機会があったのでレポートしてみたいと思う。幕張豊砂駅の最遅レビュー。京葉線新習志野~海浜幕張間に開業した幕張豊砂駅。駅は幕張新都心の西側、千葉市...
都営5300形 四直各線を走り回った日々 その2
都営5300形の活躍を振り返る。その2。都営5300形の2月23日の営業運転終了から早くも半年。本稿では、そんな5300形の長年の功績を讃えて同車が走り回った日々を簡単に振り返ってみたい。第2回...
東洋バス路線図 2023年9月1日版
当Webサイトでは、2022年10月の「東洋バス路線図 2022年10月1日版」と題する記事にて東洋バスの路線図を公開していたところであるが、約11ヶ月ぶりに改訂版を発行する。東洋バスでは9月...
京急1000形1001編成 6年半ぶりの直通運用
京急1000形、1001編成が6年半ぶりに直通運転に復帰。2002年4月に営業開始した京急1000形。導入開始から21年を経て今なお製造が続けられ、先ごろには今年度導入の22次車となる1500...
京急線 普通列車の走り方の変化
京急線の普通列車の走り方を見る。京急線で2022年11月26日に実施されたダイヤ改正。日中時間帯の運行パターンの刷新は、京急自ら「23年ぶりの大幅ダイヤ改正」と表現するほど大きなものであった...