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エトセトラ

2018.04.16

タイ国鉄ナムトック支線をナムトックまで乗り通し、カンチャナブリーまで戻ってきた。カンチャナブリーの1つ手前、クウェー川鉄橋駅で列車を降りる。

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タイ国鉄 クウェー川鉄橋
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▲映画『戦場にかける橋』のモデルとなったクウェー川鉄橋。写真の様子だと戦争の遺構を活用した遊歩道にしか見えないが、れっきとしたタイ国鉄の現役の線路である

泰緬鉄道のハイライトとも言えるのが、タイ国鉄ナムトック支線のクウェー川鉄橋である。映画『戦場にかける橋』がまさにこの橋ということなのだ。そして、同作の成功により、この地はタイを代表する観光地になっている。バンコクからほどよい距離に位置しているということもあって、外国人の姿も多い。橋のたもとにはその名もクウェー川鉄橋駅が設けられ、観光の便に供している。ちなみに、橋のかかるクウェー川はもともとメークロン川といっていたそうだが、『戦場にかける橋』の劇中に出てきた川の名前に合わせて、現物の川を改称してしまったのだから驚きだ。

泰緬鉄道そのものがそうであるように、今日に残るタイ国鉄のクウェー川鉄橋も第二次世界大戦中に旧日本軍によって建設されたもので、その完成は1944年ということである。橋はトラス橋となっているが、橋の中央部、2スパンほどでトラスの形状が異なっている部分が見られる。これは戦時中の爆撃により破壊された部分で、戦後になって日本の賠償により再建されたものだそう。曲線を描いたトラスの方がオリジナルである。

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タイ国鉄 クウェー川鉄橋
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▲橋の上の様子。人々は散策したり写真を撮ったり、観光地らしい風景が展開している。線路の両側に見えるグレーの板は観光客のために設置されたもの

さて、そのクウェー川鉄橋だが、歩いて対岸まで渡ることができる。もちろんタイ国鉄の現役の線路のはずなのだが、ここらへんがタイという国の大らかさなのであろう。しかし、鉄橋は鉄橋である。当初、観光客が鉄橋から誤って川に転落するという事故が後を絶たなかったそうなのである。そうなれば、関係者以外の鉄橋への立入りが禁止されそうなところだが、当局が採った対策とは鉄橋に板を敷いて歩きやすくするというもの。さすがはマイペンライの精神を持つタイである。列車がきても轢かれなければマイペンライ〜。

観光地なので、人々の笑い声や笑顔であふれている。ただ、橋の脇に爆弾のオブジェが飾られていたり、案内板にはDeath Railwayの文字1)があったりするのを見るとなかなか複雑だ。この地を訪れたことを素直に楽しんでよいものなのか。しかし、少なくとも第二次世界大戦中の物資補給のために建設された鉄道にとって、こういった現状が救いになっていることは間違いないのだろう。

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タイ国鉄 クウェー川鉄橋
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▲列車がやってきた。列車は橋の手前で一旦停止の後、タイ国鉄の職員の誘導により橋に進入する
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タイ国鉄 クウェー川鉄橋を行く列車
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▲こんな感じ。スレスレ

列車がやってきた。バンコク13時55分発の259レである。列車は橋の手前で一旦停止。タイ国鉄の職員の誘導によって橋に進入する。橋の上は最徐行で通過。最徐行での通貨は橋の上にいる観光客の安全確保のためとみられるが、列車の乗客にしてもゆっくりと風景が見られるわけだから丁度よいのだろう。

クウェー川鉄橋を渡る列車の姿を見届けて、この日の行程は終了。泰緬鉄道にどっぷりと浸かった1日が終わったのであった(※帰りはソンテウでカンチャナブリー市街まで移動し、都市間バスでバンコクに戻りました)。

(完)

  • 1)泰緬鉄道は英語でDeath Railway(死の鉄道)と表記されることがある。

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