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エトセトラ

2018.06.26

ちばシティバスC207号車は、2016年2月に導入された車両である(いすゞQKG-LV290Q1)。

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ちばシティバス C207号車
2018.2.16/千葉市美浜区豊砂

▲2016年2月に導入されたちばシティバスC207号車。登録番号は導入当初「千葉200か2819」であったが、2017年にオリパラナンバー化とともに社番に合わせた希望ナンバーとされた
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ちばシティバス C207号車
2017.10.20/千葉市美浜区豊砂

▲うしろ側

2000年1月に京成バス千葉営業所新宿車庫の分社化により営業を開始したちばシティバス。千葉県の県都である千葉を走る爽やかな青いボディのバスからは何とも都会的なイメージが漂うが、そのイメージとは裏腹に所属する車両は京成バスを中心にグループ各社から移籍してきた経年の車両ばかり。2015年末の時点で自社で導入した車両といえば、マイクロバス2台と中型の一般路線型車両6台、高速バス2台という状況で、特に一般の路線型車両については2006年に導入した2台を最後に10年近く新規導入がない状態が続いていた。

そんな折、2016年2月にC207号車がやってきたのである。いすゞエルガとして導入されたC207号車は、一般路線型車両としては10年ぶりとなる自社発注車で、かつ自社発注では初の大型車となった。折しもいすゞエルガは日野ブルーリボンとともに2015年にフルモデルチェンジしたばかり、まだ新型というイメージが大きかったので、それがちばシティバスに来たというインパクトは大きなものであった。塗装はちばシティバスの青を基本としていながら、黒歴史となっていたはずのピンク色のリボンが車体に描かれ、水玉模様とともに他の車両とは一線を画すたいへんにぎやかなものに仕上がっている。それはまるで新車の導入がなかった10年間の鬱憤を晴らしてやろうと言わんばかりに・・・。

C207号車だが、長尺というアドバンテージを生かして乗客の多いメッセ新都心線、イオンモール幕張新都心線を中心に運用されている。両者はいずれも海浜幕張駅〜イオンモール幕張新都心を通るので、比較的捕まえやすい車両と言えるだろう。C207号車は10年ぶりの自社導入の一般路線型車両となったわけだが、次に新車が導入されるのは果たしていつになるだろうか。

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