2018.06.21
祝・京急線の都心乗入れ50周年。
今年で創業120周年を迎える京急電鉄。1世紀以上ものあいだ鉄道事業を行なってきた京急において、特にエポックメイキングなできごととは何だろうか。少なくとも、1968年6月21日の泉岳寺〜品川間の開通1)、ならびに京急線と都営浅草線の相互直通運転開始は間違いなくそのひとつに挙げられよう。今日、横浜・横須賀方面や羽田空港から都営浅草線へ多数の直通電車が運行され、なくてはならないものとなっているが、全てはその日から始まったのである。
そして、京急線が都営浅草線に直通運転を始めてからまさしく50周年となる2018年6月21日、花電車の装飾を実施した1500形1549編成の品川駅3番線での展示を行なった。これに先立ち、同駅では記念式典も開催されている。この花電車では、50年前の直通運転開始当時に運行された1000形の記念電車を再現。花電車は大勢のギャラリーに囲まれてカメラの砲列を浴びていたが、50年前の記念電車もきっと同じような状態になっていたのだろう。車種は違えど、直通開始50周年にふさわしい展示だったように思う。
◆ ◆ ◆
京急が都営浅草線に直通してから50周年ということは、京成線〜都営浅草線〜京急線の3者による相互直通運転が始まってから50周年ということでもある。この3社局では合同で「相互直通50周年記念」キャンペーンを実施し、3者直通運転の50周年を祝すとともにこれを盛り上げている。このキャンペーンでは、スタンプラリーやヘッドマーク電車の運転のほか、かつて行楽時に走った臨時特急「成田山号」「城ヶ島マリンパーク号」のリバイバル運転が予定されているところである。間もなく梅雨が開けて夏本番となるが、今年の夏は本格的に"アツく"なりそうだ。
- 1)車両の直通はその6日前の6月15日より実施されている。この6日間は試運転期間とされ、大門〜品川間を非営業列車として運転していたとのこと。
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