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エトセトラ

2018.11.23

京成電鉄では、12月8日にダイヤ修正を行なう。今回のダイヤ修正について、京成電鉄と直通各社のプレスリリース、および24日発売12月7日発売の京成時刻表などを参照しながら、今回のダイヤ修正の内容を見てみよう。

本稿では、2017年10月28日時点のダイヤを「現行ダイヤ」、2018年12月8日に修正されるダイヤを「新ダイヤ」などと記している。

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京成3600形 3668編成
2018.5.14/みどり台

▲京成本線末端部と金町線を残して廃止されることになった4両編成の列車。12月8日以降、千葉・千原線は全列車が6両編成になる
1.スカイライナーの運転間隔調整

平日ダイヤと土休日ダイヤでスカイライナーの日中時間帯の運転間隔を調整し、利用の多い夕方の列車の増発を行なう。上野17時25分発(土休日17時20分発)成田空港行と成田空港発18時33分発(同18時30分発)上野行の1往復分が増発の扱いとなるが、運転間隔が調整される11時〜13時台に1往復の減となるので、スカイライナーの総本数は変わらない。

2.普通列車の輸送力増強(京成本線4両編成の廃止)

京成本線と千葉・千原線に残存していた4両編成の列車を全て6両編成に変更する。これにより、4両編成の定期運用は宗吾参道〜芝山千代田間と金町線のみという、まさに必要最低限のものとなる。新しい時刻表を見渡しても50番台(B50番台)の運行番号は見当たらず、4両編成の運用は70番台(金町線)と80番台(京成本線・芝山鉄道線)に集約されることになる。

京成における4両編成の削減は2014年11月と2016年11月ダイヤ改正でも実施されており、今回のダイヤがその完成形とも言える内容になった。2014年と2016年のダイヤ改正が3500形の編成組換え(4両編成3本→6両編成2本)とダイヤの効率化で4両編成を減らしたのに対し、今回は単純に4両編成2本を6両編成2本で置換えることで対応した。このため、今年度は3000形6両編成2本(3039編成・3040編成)が新造されているほか、3500形4両編成(3532編成)が廃車になったことは既にお伝えしたとおりである。

4両編成の6両編成化により、4両編成の所要本数は2本減の3本、6両編成は2本増の35本になる(宗吾出入庫と高砂出入庫がそれぞれ1本増)。4両編成は宗吾参道以西の京成本線を走るものが全廃されることで、金町線を走る2本が車両基地のある宗吾参道と運用的に繋がらなくなってしまうが、宗吾車両基地と金町線の間の車両のやりとりをどのように行なうのか注目されるところである。

このほか、平日ダイヤの高砂〜京成津田沼間において、普通列車の列車間隔が開いていた部分を埋める格好で1往復分の増発が実施される。増発分となるのは京成津田沼6時39分発上野行(6B02、列車自体はちはら台始発)と高砂発24時8分発の京成津田沼行(2337、同上野始発)の2本。前者は高砂→京成津田沼で回送を1本新設して対応、後者は19時台に高砂→京成津田沼で列車を1本減らした分が充てられる。

3.平日夕方下り、快速特急と快速の行先交換

プレスリリースには記載されていない内容だが、平日夕方の下り快速特急と快速で行先の交換が実施される。16A03と16A05、17A07が成田空港行から成田行となり、これらの列車と佐倉で接続する1531Tと1659K、1683Kが成田行から成田空港行にそれぞれ変更される。混雑が激しい夕方の下り列車において、空港利用客の分離による混雑緩和を図ったものとみられる。

1531Tが成田空港行となることから、都営車のエアポート急行成田空港行と快速成田空港行が見られるようになる。前者は初登場、後者は12年ぶりの復活。

4.京成車の京急線三崎口乗入れの復活

やはりプレスリリースに記載された内容だけでは読み取れない、車両運用の部分で何かが起きるのが四直というものであろう。現行1870H〜2071Hが京成車の運用に置き換えられることになり、京成車の三崎口行が設定されることになった。京成車が三崎口まで定期的に乗入れるのは、1991年3月から1995年3月まで設定されていた51K運行(1950K〜2151K)以来、実に23年半ぶりのことになる。

この運用変更の主眼は、成田空港発23時00分発アクセス特急→特急金沢文庫行(現行2370H)の遅延対策とみられる。2071Hがダイヤ乱れなどで遅延すると、その折返し列車である2370Hも遅れを引きずったままの運行になってしまう。そこで、最終の金沢文庫行を宗吾車両基地からの出庫列車とすることで、定時運行を確保。このために京急車をいったん宗吾車両基地に入庫させておく必要があることから、代わりに京成車が三崎口まで走ることになったということである。

5.京成線そのほか

日中時間帯において、青砥・高砂での特急成田空港行とアクセス特急成田空港行の相互接続が解消される。アクセス特急成田空港行から特急成田空港行の乗継ぎは可能だが、その逆は不可能となり、例えば上野や日暮里から京成本線特急に乗って高砂からアクセス特急で成田空港まで行くという行き方ができなくなってしまうことになる。

青砥と高砂で成田空港行どうしが接続されるようになったのは2012年10月ダイヤ改正からで、同改正における目玉のひとつとされたものだった。高砂で経由違いの成田空港行が並ぶことを避けるようにするためなのか、あるいはスカイライナーへの誘導策か、理由はよくわからないが、X状に走る2本の優等列車が青砥→高砂間で並走するという、今の京成線を象徴するようなシーンが見られなくなるのはいささか残念だ。

押上線で唯一の6両編成(95K運行、694K〜795K)が京急車の運用(25H運行)に置換えられる。95K運行は2017年10月ダイヤ改正で押上線を走る6両編成として3年ぶりに復活したものだが、わずか1年で再び消滅することになった。

京急車が京成本線の乗入れる平日81H運行と土休日79H運行は、いずれもめでたく残存。2018年7月より1500形や新1000形アルミ車が京成本線へ入線できるようになった中で、引き続き京急車が京成本線内で見られるのはうれしいところである。

6.北総線関連

北総線においてもダイヤ修正を実施する。主な内容は、平日ダイヤにおける運転間隔調整と下り列車の一部を印西牧の原行から印旛日本医大行に変更(直通化)の2点。

◆ ◆ ◆

以上、12月8日のダイヤ修正をざっくりと概観した。今回はダイヤ修正ということで時刻表上は比較的小規模な変更となっているが、車両運用上の変更に趣味的な面白さが見られる内容となった。そして、やはり珍列車と呼べるような列車も現れているので、それは別途紹介していくことにしよう。

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