2018.12.31
祝・東洋バス創立70周年。
今年で創立70周年を迎えた東洋バス。当Webサイトでもご報告したように、これを記念したツアーが東洋バスと千葉シーサイドバスで合わせて3回開催されてきたところである。これまでこのようなことを一切してこなかった東洋バスがめでたき創立70周年の年に突如見せた奇怪な動き・・・これはこの流れでもしかしてアレの登場がワンチャンあるんじゃね? ・・・と思っていたら本当に出現してしまったのでござる。そう、世界中に散らばる東洋バスファンが待ちわびた復刻塗装車両が!
車両自体は既報のとおり千葉シーサイドバスのツアーでお披露目となっていたが、その後習志野230あ70という創立70周年を記念した車両に相応しい希望ナンバーを取得し、12月23日より運用に入っている。同社では登録番号をそのまま車号として用いているので、今回登場した復刻塗装車両は70号車ということになるだろうか。
今回復刻塗装となったのは、2006年式のエアロミディPA-MK25FJ。その正体はと言うと、既存車両の塗り替えではなく、成田空港交通からの移籍車となっている。成田空港交通では26号車として成田市内を循環するサークルバスで運用されていたものだが、2018年6月ダイヤ改正で余剰となっていたところを拾われたきたということのよう。東洋バスでは基本的に車両を新車で導入しているので、このような移籍車は珍しい事例となっている。また、東洋バスにおけるPA-MK25FJのエアロミディは2016年までに全車が千葉シーサイドバスに転属となっていたので、これが久々に復活することになった。
違和感のない素晴らしい塗装もさることながら、やはり目につくのはその装飾類。何と言っても、正面に装着された昔懐かしい三菱ふそうのエンブレムがひときわの輝きを見せている。ここ数年、各地で流行りを見せている復刻塗装の路線バスだが、こういったエンブレム類まで再現するという例は少ない。このほかにも車体の裾に取り付けられたふそうの銘板や、リアの窓に貼りつけられた冷房車のステッカーなど、細かいところにまでこだわりが散りばめられている。これまでこういったことをしてこなかった事業者のものとは思えない仕上がりには、ただただ驚くばかり。東洋バス・・・なんて恐ろしい子!
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